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▽今の中国の国際的な影響力について、ビル・ゲイツ氏はどう思われますか?

私個人の考えですが、世界の緊迫した問題を解決するにあたり、中国は不可欠な存在だと思っています。
中国には専門技術や貧困から脱却して急発展を遂げてきた経験があります。
そうした中国独特の資源は、数多くの発展途上国に応用することができるものです。

▽中国の経験で世界的に緊迫した問題を解決することができますか?

はい、もちろんです。世界的な問題を解決するには、たくさんの分野で中国の経験に頼らなければなりません。
他の発展途上国は、中国の貧困脱却の経験から色々と学ぶこともできます。
さらに重要なのは、中国が自身の革新する力を武器にして、世界的な困難に立ち向かう意欲を持っていることです。

例えば、中国が薬品やワクチン、他の医療商品の開発においては、一流の技術を駆使して開発の先鞭をつけています。
私たちが北京政府、清華大学と連携し、世界健康薬物開発センターを設立したのも、
そのような潜在力を高めることで貧困層へ重大な影響を及ぼす伝染病の解決に役立つ、新たな薬品を開発しようとしているからです。

▽これから来る5年間で、中国はどのように変わっていくと思いますか?

これからの5年間で、さらに繁栄し、世界で最も重要な健康問題や発展問題に取り組んでいく中国が私には見えています。
さらに遠い未来では、中国が世界の他の地域との交流を深めることを期待しています。
グローバル化は、世界に良い影響を及ぼす力になると確信しています。

ゲイツ財団と中国の協力関係は、世界の協力を通じて目標を達成することの証です。
中国の国内問題の解決に協力するのと同時に、中国が他の国や地域を発展させるパートナーになるのが理想です。

http://www.excite.co.jp/News/chn_soc/20171023/Recordchina_20171023052.html