泥まみれの虎〜宮崎駿の妄想ノート〜
1998年から1999年にかけて発表。オットー・カリウスの著書『ティーガー戦車隊』の内
1944年2月から3月末にかけて戦闘を行ったエストニア・ナルヴァのエピソードを漫画化したもの。
制作にあたって宮崎は1998年の夏、ナルヴァを訪問し、さらにドイツでカリウス本人に
インタビューするという気合の入れようであった。尤も内容は豚達の戦争である。
ただし単行本の前書きにおいて宮崎は先の『ハンスの帰還』と合わせ『(自分の)生涯における
戦車のシーズンは終わった』と語っている。曰く自分の中にある戦車のイメージと実態が合っていないとのことである。
なお、宮崎は後書きにおいてこの作品をカリウスが観たら怒るだろうと冗談気味に
語っているが2013年に刊行されたミリタリークラシックス6月号に掲載されたインタビュー記事によると
『単行本を所有しており、光栄です。』とのこと。


ポルシェティーガーとカリウスではどっちがアニメばえするか