ソフトバンク、米携帯2社の統合中止申し入れへ
2017/10/31 2:00日本経済新聞 電子版
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22908460R31C17A0MM8000/

 ソフトバンクグループは30日、傘下で米携帯電話4位のスプリントと同3位のTモバイルUSの
経営統合に向けた協議を打ち切る方針を固めた。31日にもTモバイル親会社の独ドイツテレコムに
申し入れる見通し。スプリントとTモバイルの統合した後の新会社の筆頭株主となることを互いに
主張し続けたため、交渉の最終局面で折り合いがつかなかった。米携帯電話市場を巡る
ソフトバンクの再編構想は振り出しに戻る。

 ソフトバンクとドイツテレコムは、スプリントとTモバイルを統合する方向で大筋で合意しており、
統合新会社への出資比率など具体的な条件について詰めの交渉を進めていた。

 関係者によると、交渉の中でドイツテレコム側は新会社の筆頭株主になることにこだわったという。
ソフトバンク内では当初、筆頭株主ではなくても一定の影響力を維持できるという意見もあったが、
27日の取締役会で筆頭株主を維持する方向性を確認。スプリントとTモバイルの統合交渉の
中止を決めた。

 スプリントは米国の携帯電話業界で4位であるものの、契約者数や事業規模で米ベライゾン・
コミュニケーションズ、米AT&Tという「2強」との差は大きい。Tモバイルとの統合には、2強に対抗
するために顧客基盤を固め、ネットワークへの投資などを効率的に進める狙いがあった。

 ソフトバンクは2013年にスプリントを買収して米携帯電話市場に参入した。14年にはTモバイルの
買収を試みたことがあるが、オバマ政権下の規制当局の反対で頓挫した。今回の統合交渉の
打ち切りで、再びスプリントは単独で再建を進めることになる。

 ソフトバンクは新興のネット企業などに積極的に投資。スプリントのインフラと組み合わせ、
競合他社と差別化を図る。
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やっと禿が諦めたか。