だがアベの心配は杞憂に終わる。
「お会いできて、大変、うれしく、思います」
「アッハイ、アリガトゴザイマス」
笑みをたたえたエンペラーの放つオーラに圧倒されたドゥテルテは
「レンタルしたキトンのようだった」と評されたのだった。

「流石はエンペラー、ドゥテルテ=サン程度ではワタシの出る幕はありませんでしたね」
むしろ偉大なるエンペラーに対してシツレイなのは自分の方だったのでは?
アベが飲むマッチャは今日はことさら苦く感じる。
「しかしトランプ=サンが相手ともなるとワタシも全力で挑まなければなりません」
マッチャを飲み干し、オリョウリ・マエカケを締めてキッチンへ向かうアベの目は・・・
ゴ、ゴウランガ!すでにじゃあくな光をたたえている!

「トランプ=サンにもお見舞いしましょう、秘伝のオハギを」
おお、このままでは世界の首脳は魔人アベのオハギの前に平伏してしまうのでは?
ブッダ!タチカワでロン毛とバカンスしている場合ではありません!
早く・・・早く・・・ブッダ!