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>水鉄砲のボトルに貯めてサバゲーに持ち出した挙げ句これでスプ○トゥーンより烏賊臭くしてやるぜ!

さすがにサバゲーはないけれど、野山でザーメンガンを射撃したことはあるよ。
さすがに勿体無いから、いくらか炭酸水で希釈して弾倉に詰めたがね
数年前まで、俺はトレッキングにやみつきだったんだ
ゴアテックスのシューズに、カリマーのリュック。そしてMIL規格に準拠したお役立ちアイテムの数々。
そうした米軍倣いの本格的な装備に身を固めて、休日を見つけては、いとしのクレメンタインをハミングしながら、各地の大自然をそぞろ歩いたものだ
死ぬまでに47都道府県を制覇しなければ。日本全国に俺のミームを残さなければ。
その頃は、こんな思いに駆り立てられていた
そして、あの日もそうだった。
中部地方のとある高原。国立公園の広がる、貴重な高層湿原。
そこは青々とした群緑に囲まれ、活火山が怒涛の噴煙を吐き出し、生命の息吹に溢れていた
ノジコが歓迎の歌声を口ずさみ、野うさぎがダンスを踊り、ベニヒカゲが恋時雨のごとく舞う
心を奪われる絶景。それはまさにダーウィンの箱庭。
かつて西堀栄三郎が見惚れて、讃歌を唄っただけのことはある
俺は我を忘れ、しばしその風景に釘付けになっていた
と、そのとき、目の前を何かが走った
筋肉質の四肢をしならせ、誇らしげに角を立てた動物……ニホンジカだ
奈良では神聖な動物として崇められる鹿も、この辺りでは害獣に過ぎない
自治体により特定鳥獣として指定され、ハンター達の狩猟対象となっているほどだ
だがそんな国の努力を見くびるかのように、人間の眼前で若菜を、花弁を、緑茎を食い荒らす野鹿。
どうせ何も出来やしないだろうと人間をせせら笑う、底なしの瞳。
俺は憤怒に燃えた。我々を嘲弄するなと、諌める必要があった。売られた喧嘩は買う、それが礼儀というものだろう
静かにリュックを下ろす。そして俺は、満タンの白濁が込められた、秘密兵器を取り出したのだった