久々のかんべえのTPP絡みの愚痴が面白い。

<11月10日>(金)
○TPP11が昨日、閣僚会議で大筋合意に至ったようです。やれ、めでたや。ということで、勝手に家で一人で祝杯を挙げております。

○酔っぱらってくるにつれて、だんだん腹が立ってきた。自称「TPPの伝道師」を何年もやってきて、これまでに受けたTPP反対派による仕打ちを思い出すからである。
何だったんだろうね、あの人たちは。

○「日本がTPPに参加すると、国民皆保険制が崩壊する」と言って、会社に苦情の電話をかけてきた人が居た。「TPPはアメリカの陰謀だ。
なぜ、それがわからないのか」と大真面目に語っていた学者が居た。「日本の農業を壊滅させる」と言って嘆いていたJAの人が居た。
そうそう、月刊「文芸春秋」という雑誌は、今までにどれだけTPP懐疑論を広めてきたことか。今ではたぶん知らんぷりするのだろうけれどもね。

○突然、思い出すのは某所で行われたTPPシンポジウムのことである。Sという前民主党議員がTPP反対論をぶっていて、
「なぜなら私はTPP秘密文書を見たんだ!」と言い出した。同じパネリストを務めていたワシは、最後におそるおそる
「S先生、その秘密文書はどうやって入手されたんでしょうか?」とお尋ねしてみた。そしたら、「ネットで見た!」と言っておられた。思わず会場から失笑が漏れたものである。あの人、まだ息しているんだろうか。

○それから昨年のちょうど今頃、トランプさんの当選が決まった後に、経済産業省の前でTPP反対派が鳴りモノ入りでパフォーマンスを演じていた。踊りながら、こんなことを言っていた。
「TPP、ゼッタイ反対! トランプは、当てにはならない!」

○まさか本当に、トランプ大統領がTPP離脱を宣言するとは、彼らも考えなかったのであろう。でも、お蔭でアメリカ陰謀説は粉々になった。
TPP11は、もともとの条件からはやや後退したけれども、「アジア太平洋地域における新しいルール作り」という目的を考えると、
その方が良かったかもしれない。これから先を考えると、たぶんタイやインドネシアや台湾が入りやすくなるだろう。