環境規制の強化などを背景に世界的に電気自動車の導入が進む中、
中国の広州で大規模なモーターショーが始まり、各国のメーカーが電気自動車の新しいモデルを相次いで投入するなど、
次世代の自動車をめぐる競争が激しくなっています。

中国南部の広東省広州で17日から始まった「広州モーターショー」には、
中国や欧米、それに日本などのメーカーが1000台余りの車を出展しました。

世界最大の自動車市場の中国では、大気汚染対策として電気自動車の普及に力を入れていて、
さまざまなタイプの電気自動車が展示されています。

このうち地元、広東省の「広汽自動車」は
IT企業と提携して、車の中のパネルでメッセージをやり取りしたり、自動運転の間に映画を見たりできる電気自動車のコンセプトカーを公開しました。

また、「長城自動車」は中国で人気のあるSUV=多目的スポーツ車の電気自動車を公開し、
一充電で最長530キロを走ることができるとアピールしました。

中国では再来年から新たな環境規制が導入され、電気自動車市場の拡大が見込まれる中、
次世代の自動車をめぐる競争が激しくなっています。広汽グループの馮興亜総経理は
「自動車業界は変革の局面にある。電気自動車の開発やネットとの連携を進めて期待される商品を作り出していきたい」と話していました。