前々から言われてたけどまぁそうなるよね

【社説】独エネルギー革命のメルトダウン
グリーン電力を約束された有権者が得たものは、石炭火力と高額の電気料金

https://twitter.com/WSJJapan/status/932515117903810562

>ドイツ政府は10月、2020年の二酸化炭素(CO2)排出量の削減目標を達成できそうもないことを認めた。
>メルケル氏は20年までにCO2の排出量を1990年比で40%削減すると約束していたが、30%弱にとどまる見通しとなっている。
>30年までの55%削減目標を達成できないのはほぼ確実だ。

>メルケル氏の失敗の裏には天文学的なコストが掛かっている。ある試算によると、ドイツの企業や一般家庭が2000?15年の間に
>支払った電気料金は、再生可能エネルギーに対する補助金供与などの形で1250億ユーロ(約16兆5000億円)余分に掛かった。
>電気料金は、一般家庭向けがデンマークと並んで欧州最高水準で、企業向けは先進国の中で最高水準に近い。
>これが、9月の総選挙でメルケル氏率いる中道右派が後退した大きな要因の一つだ。

>エネルギー革命の熱狂的な支持派は、さまざまな問題はあるものの成果が着実に出ていると主張する。
>その主張が正しいのは、何かに十分な資金を投じたとき、資金の一部が無駄になることが前提になっている場合だけである。

>例えば、再生可能エネルギーの発電能力は、今や在来型の火力発電とほぼ肩を並べている。だが、その発電能力の大半は無駄になっている。
>ドイツで再生可能エネルギーによる発電量が全体に占める比率は3分の1にすぎない。政府は、最も電力を必要としていない地域、とりわけ北部で、
>発電が最も簡単な風力や太陽光への重点的な投資を行ってきた。今後は南部の工業地域までの送電網を敷設するのに、さらに多額の費用を投じる必要があるだろう。

>これ以外の費用もある。ドイツでは風が吹かない時や日が当たらない時がよくあるが、その時でも電力を供給する必要があるためだ。
>こうした不足を埋めるのに必要とされる在来型の発電所は、圧倒的に石炭火力が多い。ドイツは依然として発電量の40%近くを石炭火力に頼っている。