航続距離800kmで充電時間わずか1分! フィスカーが全固体電池の特許を申請

我々は今、全固体電池よる革新の時を迎えようとしている。
最近、この新しいタイプの電池開発における進捗を発表した会社が、
プラグイン・ハイブリッド車「カルマ」の生みの親として知られるヘンリク・フィスカー氏によって新たに設立されたフィスカーだ。

同社はこのほど全固体電池の特許を申請。
2023年の量産開始を目指しているという。
フィスカーは現在、発売予定の電動スポーツセダン「Emotion」の予約金を受け付けている新興自動車メーカーだが、
その目標が実現されそうな理由がいくつかある。

バッテリー開発チームの一員がSakti3社の共同創設者であったこと。
Sakti3社は新しいバッテリーを開発するために創設された会社で、
2011年に全固体電池の研究を発表したが、
2015年には掃除機で有名なダイソンに買収された。

ダイソンは2020年までに自社製電気自動車の発売を目指している。
トヨタもまた、フィスカーより一足早く2020年に全固体電池の実用化を見込んでいる。

これら各社が全固体電池の開発に取り組んでいる理由は、
この新しい電池が現在の携帯電話やノートPC、電気自動車に使われているバッテリーよりも優れた点があるからだ。

中でも大きな長所が2つある。
高いエネルギー密度と短い充電時間だ。
フィスカーによると、開発中の電池は従来のリチウムイオン・バッテリー比で2.5倍のエネルギー密度があり、
500マイル(約805km)の航続距離を実現可能としている。
また、その充電に掛かる時間はわずか1分だという。
この2点は、これまでSakti3を含む他の会社がアピールしている点と同様だ。
他にも従来のリチウムイオン・バッテリーより生産コストが抑えられそうだということや、
発火・爆発の危険性が非常に少ないという長所がある。

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