TRDIの2006年ぐらいのシンポジウム資料

>ASTOVL(Advanced Short Take off and Vertical Landing)機の実現には,短距離離陸垂直着陸と
>超音速飛行を同時に可能とするリフトシステムの開発という課題がある。
>米国で実用化に向けて開発が継続されているロッキード・マーティン社のF-35B は,リフトファンを採用した方式であり,
>対抗機種であったボーイング社のX-32B では主エンジンからのファンエアーを機体前方から噴射する方式を採用している。
>リフトシステムには様々な方式が考案されているが,その一つにエンジンから抽気したファン空気を機体前方に配置した
>燃焼器へ送り燃焼させることで前方でのリフト推力を得て,かつ推力偏向ノズルにより機体後方のリフト推力を得る
>RALS(Remote Augmented Lift System)方式がある。この方式は操縦席後方でのリフト機構がリフトファンに
>比べ小型軽量にできる利点があるため,超音速機の設計に有利となる可能性がある。

>航空装備研究所では,ASTOVL 機の要素検討として,平成4 年よりRALS 用リフトシステムの要素技術の検討を進めた。
>推力偏向ノズル(上下方向への偏向)については,機体の運動性を向上させる要素技術として研究試作を実施後,
>実エンジン(XF3-400)に組み込んだ運転試験を行い良好な結果を得ている。それと平行して,もう一つの要素である
>機体前方に配置する燃焼器についての基礎研究を進め,保炎器を回転させて燃焼させることで小型化ができ,
>機体での配置で有利となる2 つの形態の燃焼器モデルを考案し,その基礎データを取得した。
>本発表では,考案した燃焼器の中で他方に比べ更に小型化でき,離着陸時のリフト推力を失う危険性がないような
>更なる安定燃焼範囲の拡大を目指した保炎器を持つ燃焼器の試験結果について報告する。

ここに書いてある方式ならともかく
ハイブリッド式で、モータでリフト推力を得るのは無理だと思うんだよね
ドローンみたいな多数の電気駆動のローターで浮力を得る方式