大東亜戦争末期、1944年のフィリピン戦について質問です。

大本営は50万人くらいの兵力をフィリピンに送り、フィリピン決戦を考えていたようですが、
その割には硫黄島や沖縄のように強固な防衛陣地が構築されてはいないようです。
サイパンの戦訓から水際防御には固執していなかったようですが、例えばルソン島なら
ルソン島のどこに米軍が上陸してくるかは海岸線が広すぎて判断がつかなかったので
水際防御のしようがなかったのかもしれませんが・・・。

台湾沖航空戦の大誤報を真に受けて大本営が急遽、ルソン島決戦構想からレイテ島決戦構想に
切り替えて兵力の大移動を行ってしまったので陣地配置もやり直しになってしまったのかも知れませんが、
それを差し引いても上陸した米軍を苦しめた防御陣地という話を聞いたことがありません。

フィリピンは島数も多いし海外線も長いし米軍がどこから上陸してくるか予想がつかなすぎたにしても、
水際防御もせず、強固な防御陣地を構築するでもなく、単に50万の大兵力をフィリピンに送っただけで
大本営(と第14方面軍)は、どこをどうやって「フィリピン決戦」をする気だったのでしょうか?