ロシア軍の復活も遠因ではあるけど、直接要因ではない。

まず、ノルウェーについては『徴兵制強化』自体が起きていない。
徴兵対象を 男性のみ→男女とも へと拡大はしたものの、徴兵人数は変わらずで、
徴兵率はむしろ低下してる。そもそも現在のノルウェーの『徴兵制』は、罰則や代替
奉仕無しに拒否可・いつでも除隊可能という、期間限定の志願兵ともいうべきもの。
奨学金や優先進学枠などの特典+軍(ノルでは人気職業)や公務員への近道として
志願者は多く倍率も高い。女性含めた非徴兵対象者にも、志願により補助軍務に就ける
制度があったんだけど、こっちは更に高難度。これが女性差別+男女同権を掲げるノル
で男性ばかりの組織(軍)は不自然・非合理‥ってのが女性への徴兵拡大の理由。
政府と軍は、軍事的には徴兵制度は不要、優秀な人材を早期に軍(正規軍+予備役)に
取り込む上では非常に有用、と公言してる。


スウェーデンは、まだ徴兵が再開されてないので断言はできないけど、ノルウェーとほぼ
同様の話とみられてる。徴兵対象者は軍務拒否をしなかった者で検査にパスしたひと
=18才人口の約15%で、この1/3が軍に呼ばれる予定。徴兵率5%と驚異の低さだね
んで徴兵制の目的は、常備軍+防衛隊(非常勤、米の州軍みたいなもの)への人材確保。
特に防衛隊は、近年志願者が激減しており、様々なキャンペーンを行っても質の確保が
難しい状況。なので、特典を用意した上で18才徴兵で青田買いを‥ってね

どちらも冷戦期には、男性の過半が徴兵に行っていたので、当時と比べれば格段にヌルイ。
近年の動向でみても、徴兵により人員の数的な拡大を図ってるとは言えない。
軍人の質の確保向上策やね