プロジェクトX 弾の出る自動小銃を開発せよ(ナレーション田口トモロヲ)

「次はこの弾にする」
例によってアメリカが、また独自弾薬を押し付けてきた。新型自動小銃の再設計に時間がかかり、設計が煮詰まらないまま量産されてしまった。
そして迎えた初陣、湾岸戦争。砂漠の細かい砂が作動不良を引き起こした。弾が出なかった。
兵士たちは倉庫からL1A1やスターリングを引っ張り出した。ステンですらありがたがられた。

「H&Kに改良を依頼する」軍の偉い人は言った
「やめてください、よりにもよってジャガイモですか。敵ですよ。」現場は悲鳴を上げた
「そうです。弾は出なくとも槍として使えます。わが国にはホームガードパイクの伝統があります」
現場の悲鳴は上層部に届かず、L85A1はドイツ人によって改造され、A2となった
それでも弾は出なかった