そして始まる対テロ戦争。英軍兵士は何処の国の兵士よりも勇敢に戦った。
弾の出ない自動小銃で戦うには、勇敢になるしかなかったのだ。兵士たちは21世紀になってもまだ、銃剣突撃をやめられなかった。
槍としてもL85は欠陥が多かった。ブルパップ構造のため、相手が持つ小銃よりも短かった。槍として、致命的な欠陥だった。
ある兵士は言った
「なぁに、短い方が内懐に入り込まれても戦えるんで有利ですよ」その兵士は死んだ
他の兵士も言った
「重量バランスが後方に集中してますからね、むしろストックで殴りやすいですよ」その兵士も死んだ

死んだ兵士は何も語ることはできなかった。だから、上層部は現場の苦労を知らなかった

そしてL85はA2からA3になることが決まった。それでも、弾が出ることはなかった。兵士たちはA3をもって、次の戦場に向かうことも
決まった


ヘッドライト テールライト 旅はまだ、終わらない