>>155
私は政治学については門外漢で詳しくないのだが、
まず自然権としての自衛権は個人を含めて誰にでも存在するのは確かだ。
これを国家に対しても当て嵌めるならば、究極的には、
全ての国家には自らの自衛のためにありとあらゆる行動をする権利が
自ずと備わっている。またそうでなくては国家ではない。

さてかかる究極の状況下において現出する無数のリヴァイアサンによる
闘争をして『万人の万人に対する闘争』と称されたのは、皆さんもご存知のはずだ。

複数の究極的権利を持つ国家たちが、自らの破滅を抑止する名目で
この権利に制限を課したのはここ数世紀の事だが、
特にWW2以後のヘゲモニーにおいては核武装はその威力によって
保有の制限を強いることとなる。この実体は、詰まりは列強たる
先進国による核の独占とイコールであり、故に彼らは題目たる
理性と国際正義に、自らが縛られる結果となった。

この状況を是とする者には北の核武装は許されざる暴挙となり、
非とする者には当然の権利となる。
結論を述べるならば、彼は自らの意図に関わらず北の擁護をしているということだ。