■日本の安全保障においてはいずも型でF-35Bを運用する合理的な理由はまったくありません。

いずも型にF-35B戦闘機を搭載することは可能でしょう。ただ、それだけでは戦力として機能しないので、戦闘
機以外にも緊急脱出したパイロットを救助するためのMCH-101やV-22といった救難捜索機または輸送ヘリ・テ
ィルトローター機を3機から4機、さらにMCH-101ないしV-22を原型とした早期警戒管制機3機から4機、加えて
既存のSH-60K哨戒ヘリが3機から4機必須であり、また可能ならばV-22空中給油機型が1機から2機欲しいと
ころです。以上のように、少なく見積もっても戦闘機以外に十数機程度のヘリを搭載しなくてはならないので、
いずも型で実際に運用可能なF-35Bは8機程度、ヘリを減らしても12機が限界となるでしょう。ただしこれらはあ
くまでも物理的な話であり、日本の安全保障においてはいずも型でF-35Bを運用する合理的な理由はまったく
ありません。なぜならば本国から遠く離れた地に対して戦闘機を派遣する必要が無いからです。
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