米軍B-52のエンジン更新プロジェクト始動


米空軍によればボーイングB-52Hの1960年代製プラット&ホイットニーTF33-103エンジンは「2030年代まで維持できない」ため今後20年の運用を続けるにはエンジン換装が必須とし、
試験用にまず二機が2022年度までに作業を受ける。
76機残る冷戦期の爆撃機には新型核長距離巡航スタンドオフ(LRSO)ミサイルの搭載が決まっている。
2050年代まで運航し次世代兵装、火器管制レーダーやその他電子装備に十分な電源を確保するため空軍はTF33エンジンと同寸ながら性能が高い民生エンジン8発に換装したいとする。
空軍が狙うのはTF33比で燃料消費が2割4割向上しながら十分な発電容量となる400から500kVAの確保だ。
機体では電源系統の更新や完
全デジタル式エンジン制御も必要だ。だが機体構造や機内搭載装備への影響は最小限に抑え離陸重量488千ポンドを維持したいとする。
エンジンメーカーや主要装備統合業者に詳細情報が2017年12月12日から13日の業界向けイベントで配布されている。
2018年度空軍予算に着手金が確保され、初期検討用に複数契約が交付される。その後主契約が一本に絞られエンジンの技術作業、生産、搭載に進む。
空軍が調達大日程を公開したのはこれが初めてで、エンジンメーカー、機体統合の最終決定は2020年と予想される。
まず2機から始め続いて実用型10機の換装を2026年度に着手し、残る64機の作業を2028年から2034年にかけ行う。実施になれば同機で最大規模の改修になる。

いい加減新しいの作れよ…