シェーバーとか酷い言われようのリニアエアロスパイクノズルだが、もちろん理由があってのものだ。

エンジンノズルってのは開口比が大きい方がいいんだけど、
（噴射ガスの圧力が下がり速度が上がるため）
あまり大きくすると今度は大気圧に負けてしまうので損傷の原因になる。
でも真空ではそんなこと気にしなくていいので、宇宙で使うエンジンのノズルは大きいが、大気圏内で使うものは小さい。

しかし、これじゃあ大気圏内から大気圏外まで一つのエンジンで使う場合、宇宙空間で大気圏内用ノズルを使うことになるので効率が悪くなる。
スペースシャトルは実際非効率を諦めて使ってるわけだ。
そこでリニアエアロスパイクノズルの出番だ。

https://i.imgur.com/gcP6vfs.jpg
スパイクの根元に小さなノズルをたくさん並べて噴射させ、スパイクと大気そのものをノズルとして活用することで、最適な開口比を発生させる夢のノズル。

なおARCAはこのロケットを来年打ち上げるぜ！
とか言ってるものの信用されてない模様。
そりゃあ……これじゃあねぇ……
今年のうちにデモンストレーター飛ばすという話だったけど……
https://i.imgur.com/fjD1W8J.jpg