南雲忠一中将を再評価するスレ(己)
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南雲長官はもっと評価されるべき(34代目)
前スレ
[33代]南雲忠一中将を再評価するスレ(不)
http://mevius.2ch.net/test/read.cgi/army/1500723627/
(>>119〜 暗号情報を信用するかの章、>>494 PBY温存方針の章
過去スレとテンプレはまとめwikiを参照されたし
admiralnagumo@ウィキ
http://www10.atwiki.jp/admiralnagumo
戦史検証が中心になるので、雑談は支隊スレへどうぞ
【飛越し着艦】本日の南雲部隊司令部 1AF【離着艦】
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/army/1384660511/ >>607の続き
上図は、各自脳内変換されたし。
ヨークタウンの位置は、
ミッドウェー島から発進したPBYのうち、
最も北の20度線の索敵範囲上にあった。
そこから北半円にSBDを出したということは、
西半分はPBYの索敵圏内と重なることになります。 >>612の続き
一見、無駄なようにも見えますが、
PBYは700浬の超長距離索敵なので、
ある特定海域に限定すれば、行きと帰りの数十分間
飛行するだけの、”粗い”捜索になります。
しかも、最も端の索敵線であるため、
隣線の機体とダブルチェックすることも期待できない。 >>513の続き
0800時(〜0900)に出した、二回目の索敵機も
北方を中心に計画(>>527)されていることからも、
フレッチャー少将にとってあ、よほど北側が
心配だったのでしょう。 >>611
マリアナ沖海戦あたりで日本軍索敵機撃墜目的で
ヘルキャットとアベンジャーをペアにして飛ばしてなかったっけ? >>615
あれは進出距離315浬の普通の索敵。
実際に日本の索敵機も喰っているけど、目的としては索敵機の生存性向上
マリアナ沖海戦といえば失敗したとはいえ、片道800km以上の遠距離攻撃を行なっているのには驚くよな
勿論、爆装F6Fの話だけど >>615 そりゃ、マリアナの頃は、初期と比べて、
米空母の戦術も進化しているでしょう。
>>616 ありがとうございます。
米空母機の航法能力も向上したのかな? >>614の続き
これら、フレッチャー少将の”心配”の原因と考えられるのが、
事前の暗号解読情報です。
ゲショ氏の指摘されるとおり、>>500-501
>「ミッドウェー島陸上機による攻撃から空母群を護衛するため、
>他の空母もしくは高速戦艦が追加される可能性もある」 >>618の続き
「日本空母は4〜5隻」と聞かされていて、
実際のPBYの索敵報告は「日本空母2隻発見」
索敵報告を信じるならば、
残り2〜3隻が、”別の場所”に所在することになる。
しかも、その目的は、基地航空兵力の制圧、
もしくは友軍空母の支援です。 >>619の続き
客観的に分析すれば、ミッドウェー島上陸支援”のみ”が
目的ならば、せいぜい2隻の空母があれば十分。
ウエーク島の時も、分派されたのは二航戦だけでしたよね。
ハワイから1000浬以上離れた、ちっぽけな島に対して、
空母4〜5隻、しかも精鋭中の精鋭である南雲機動部隊の
一航戦と二航戦を投入することは、
明らかに「兵力の過剰集中」であり、
島の制圧以外に、別の目的があると考えるべきです。 フレッチャーとスプルーアンスは、南雲が1AFと2AFを分散配備している可能性を、
ニミッツから示唆されていたのでしょうか?
インド洋でも南雲は空母をずっと集中配備で使っていたような… >>620
あーまたこの人は
フレッチャー様が信じたのは「索敵報告」ではなく「解読情報」だって
前から教えてあげているのに
5月20日の山本電によって日本軍の作戦行動は筒抜けになっている
つまりアホ南雲が密集陣形でやってくることもわかっていたのである
さらにミッドウェー島からの米雷撃隊が密集陣形であることを見て確認している
海の上なんだから隠れようがない、見ればわかるわけよ >>617
44年頃から米海軍はF4Uを代用艦爆として用い始めることからも解るように航法能力は向上しとるよ
日本の単座攻撃機(爆装零戦や単座彗星など)は応急的処置だけど、米海軍は将来の方針として単座
スカイレイダーでいきなり単座攻撃機をやり出したわけじゃないんよ >>621 作戦計画を素直に読めばそうなりますね。
>>623 お、早速釣られましたな。
>フレッチャー様が信じたのは「索敵報告」ではなく「解読情報」だって
その通り、フレッチャーさまは最後まで暗号情報を疑わなかったために、
あさっての方向に、索敵機を飛ばすハメになったのです。
>>624 ありがとうございます。
>航法能力は向上しとるよ
それは訓練により練度が向上したのか、
優秀な計器が装備されたのか、気になるところです。 >>620の続き
その”別の目的”とは何なのか。
ハワイもしくは西海岸に対する空襲か。
あるいは、米空母誘出を狙った陽動部隊か。
いろいろな可能性が検討されますね。 >>626の続き
フレッチャー少将がPBYの索敵報告
「日本空母2隻発見」
を受け取った時、何を考えたのか。
正解は、日本空母4隻は密集しているから、
全攻撃隊を発進させ、攻撃すべきだった。 >>627の続き
そうすれば、飛龍も行動不能にさせ、
ヨークタウンは沈まずに済んだ・・・はず。
アメリカの完全勝利!、ですよね。
ただし、これは史実を知る我々だからこそ出来る
”神の視点”で、あまり意味がない。
米空母が待ち伏せしていると分かっていたなら、
誰も兵装転換なんてしない、のと同じです。 >>628の続き
彼がヨークタウンのSBD隊を半数控置させたのは、
残り2〜3隻の日本空母に備えるため。
それらは、全く別の海域で行動しているかもしれないし、
PBYが発見した2隻と同一集団に居たが、雲に隠れて
見つけられなかっただけかもしれない。 >>625
装置装備の発達
平時なら訓練すればするほど錬度上がるだろうけど、戦時だと錬度なんざ下がる一方だよ
平時から居たベテランは減っていくし、補充は大量育成で補うから平時と比較したら新兵は訓練時間は取れない
どこの国も一緒 第二次大戦の航空戦は勝った側も大量の飛行機を失ってそのつぐ補充されてるとか
負けた側は新兵の補充が追いつかず訓練期間が激減するとか消耗が激しいよね。 >>631
個人専用機があるアメリカやドイツの有名撃墜王でも、1ヶ月くらいで同じ型式でも
新しい機体に乗り換えているよな。
撃ち落とされない撃墜王でさえそうだから、航空戦の消耗は、人も飛行機も
凄まじいペースだったんだろう。 >>629
まーだこんなこと言っているw
フレッチャー様が早い段階で、日本空母が4隻の密集陣形だと認識していたのは、
ウイキにも記述されていることです
私はこの件に関してはウイキを支持します
暗号解読情報があったこともそうですが、ミッドウェー島からの雷撃隊が
密集陣形を目視して確認しているわけですから
攻撃する前には普通は状況を報告するものですし、
「4隻の日本空母を発見」と一言報告すれば伝わるのですから
でもここのスレ主の主張は「最後のほうまでフレッチャーには
日本空母が4隻密集していたとはわからなかった」なんですよね PBYは最初の接触後に飛び去ってるなか、
攻撃は失敗しているとはいえ基地機も複数回来襲しているのに
日本空母の正確な位置も数もろくに報告できてないってどういうこと?
しかも三空母撃破後に飛龍の位置確認にも手間取っているし。 ミッドで日本海軍の索敵はよく問題にされるけど
索敵や接触面で言えばアメリカ海軍の方がよほど下手やないか。 >>630 なるほど。事情はどこも一緒ですな。
>戦時だと錬度なんざ下がる一方だよ
>>631 飛行機の消耗は戦闘だけでは無いのです。
>>632 ”愛機”と言っても、月替わりなのか・・・
>>633 萌える? それとも、萌えない? >>634 えっと、wikiの件は過去スレでも指摘しましたが、
出典元に「日本軍の空母4隻すべての所在を確認した」
の記述はありません。
そもそも、4隻密集していると分かっているのなら、
さっさとショート隊を第二次攻撃隊として出すべきでしょう。
サッチ隊が戻ってきた方向に出せば良いのだから、
索敵すら必要ないでは >>635 そうなんです。
「あまりにも効率が悪い」>>574 でしょ?
>>636 ですね。「錯誤の戦い」と言われる空母戦において、
最も複雑にからみあうのが索敵なので、
日米双方とも、公平に評価しましょうよ、
と、問いかけたいですね。 >>629の続き
フレッチャー少将には、ふたつの選択肢が迫られる。
(A)日本空母4〜5隻は同一集団で行動している。
ゆえに、空母機全力で攻撃する。
(B)日本空母は、2隻と2〜3隻の二集団で別行動している。
PBYの発見した2隻は、TF16(エンタープライズとホーネット)に任せ、
もう一群の所在が明らかになるまで、ヨークタウン隊は待機させる。 >>640の続き
前者(A)の場合、もし予測が外れて、
日本空母が別々に行動していた場合、
もう一群を発見しても、手持ちが無く、
一方的に攻撃されるという不利な状況に陥る。
後者(B)の場合、もし予測が外れて、
日本空母が同一集団だった場合、
第二次攻撃隊として、ヨークタウン隊を出せば良い。 >>641の続き
兵力の逐次投入にはなってしまいますが、
「どちらが”致命傷”になるか」を比較すれば、
史実のフレッチャー少将の作戦指導(B)が
妥当だったと、誰しも納得できるでしょう。 >>642の続き
>「日本軍の空母4隻すべての所在を確認した」
もし、wikiの記述通りに進んでいれば、
フレッチャーは気楽で良かったですよねぇ
繰り返しになりますが、指揮官の仕事は、
「適切な情勢判断」と「迅速な決断」
手持ちの情報が正確ならば、誰だって、適切に迅速に決断できます。
不正確で、不十分で、矛盾する情報しか入手できてないけど、
決断しないといけないから、指揮官が必要になるのです。 >>643の続き
その時指揮官は、いくつかの選択肢の中から、
「どれが最も作戦目的達成に効果的か」
という視点で、取捨選択します。
フレッチャー少将に与えられた作戦目的(空母運用方針)は
何だったか。よく思い出して吟味するのがよろしいかと。 >>637
飛行機が足りなかったアフリカ戦線のドイツ空軍で、
エースのマルセイユは1942年2月から9月までの7ヶ月間で、
下の4機のBf109F-4/Zを乗り継いでいる。
W.Nr 12593
W.Nr. 10059
W.Nr. 10137
W.Nr. 8673
2ヶ月間は休暇でヨーロッパに帰っていたから、
5ヶ月で4機のBf109F-4/Zに乗り、
新しいG-2に乗り換えた初日に事故死。
だからアメリカ軍やイギリス軍のエースは、
もっと頻繁に専用機を更新していたと思われる。 >>640
惜しいですねw
(B)日本空母は、4隻と1隻の二集団で別行動している。
これが暗号解読から導き出せる正解
アメリカ様の「日本空母4隻ないし5隻」とは適当な数字ではなく、
山本電の解析から導き出された数です
前にも言ったけれど、フレッチャー様が攻撃隊を待機させていたのは、
5隻目の日本空母に備えたせいなのよね
史実のフレッチャー少将の作戦指導(B)が
妥当だったと、誰しも納得できるでしょう。 >>643
>フレッチャーは気楽で良かったですよねぇ
残念なことに、この5隻目の空母は位置も予定進路も不明だったので、
フレッチャー様の気が休まることはありませんでした
それは決して日本空母の威力を過小評価していなかったせいですね
たとえ日本空母一隻でも、結果が逆転する可能性があった、ということです >>645 ありがとうございます。
欧米では個人撃墜を重視してるので、
愛機には撃墜マークも描くから、思い入れも強いのかな
>>646-647 それは過去スレでも指摘しましたが・・・
「日本空母は、2隻と3隻の二集団で別行動している場合」
エンタープライズとホーネット→2隻を攻撃、
ヨークタウン→残り3隻に備えて待機
これは、妥当な兵力配置です。
しかし、貴官が仰るとおり
「日本空母は4隻と1隻の二集団で別行動している場合」
米空母3隻全力で、日本空母4隻を攻撃すべきですよね。
>この5隻目の空母は位置も予定進路も不明だったので
5隻目は、参加するかどうかもはっきりしてないのだし >>644の続き
サッチ少佐が戻る前の0800頃の情勢判断では、
「残り2〜3隻の日本空母」
の所在は、分からない。
そこで、PBY索敵網で見落としている恐れが大きい
北方海域を中心に、再度索敵を実施するという
フレッチャー少将の作戦指導には賛同できますね。 >>650の続き
しかし、この後の米空母の対応については、
大いに疑問が残ります。
特に、米国のお家の事情?である、
”効率の悪さ”、”連携の悪さ”が見て取れる。 >>651の続き
既述のとおり、>>446
0820頃、サッチ少佐がヨークタウンに着艦し、
フレッチャー少将は、「日本空母3隻撃破」を知った。
その後0900時には、レーダーが日本軍攻撃隊の
接近を探知した。 >>652の続き
ここで彼の情勢判断(>>640)は、若干の修正が
加えられたはず。
(A)日本空母4〜5隻は、同一集団で行動している。
第一次攻撃隊により、3隻を戦闘不能にした。
残り1〜2隻が健在で、すでに攻撃隊を発進済み。
(C)日本空母は、4隻と1隻の二集団で行動している。
第一次攻撃隊により、4隻のうち3隻を戦闘不能にした。
残り1隻は健在で、すでに攻撃隊を発進済み。
もう一群(1隻)の所在は不明 スレの最初の方で話題になっていた航法の話が朝日ソノラマ文庫「空母ヨークタウン」に出ていたので抜き書き
アメリカがミッドウエーの西方には全く気象観測所を持っていなかったためストレンジ気象長は信頼できる天気図を作成することはできなかった。
しかし異種類の風がヨークタウンと日本艦隊の間に吹いており、しかもこの風が異なった高度であることをつかんでいた。
ストレンジ気象長はヨークタウンのパイロットに海面に描かれる風の縞を観測して見かけの風向・風力に基づく風落を修正するよう勧告した。
この観測法はランス・マッセイ少佐の率いる雷撃隊によって実施されることになった。 ―中略―
ペダーソン飛行長はヨークタウンの攻撃隊を発進させる直前、敵艦隊が風に立って南東に進路をとりミッドウエーへ向かっていると判定した。
日本艦隊は風に立って飛行機を発進させ、また収容しなければならないから南東の進路をとり続けるはずだと信じたのだ。
また日本艦隊がきわめて高速で航行していることを念頭に置くようヨークタウンのパイロットに注意した。
そこで出会点は日本艦隊が出せる最大速力をもとにして作図された。
もしヨークタウンの攻撃隊が予想出会点に到達して日本艦隊がどこにも見えない場合、答えはただ一つである。
日本艦隊は真っ直ぐ北西方向にあり、あらかじめ作図した予想進出線を南下中であることは確実だろう。
ヨークタウンの全機はペダーソン理論にしたがって敵の予想進出線を逆にたどって敵艦隊の煤煙を発見したのである。 >>654 ありがとうございます。>「空母ヨークタウン」
文庫本だとp183〜ですね。
>出会点は日本艦隊が出せる最大速力をもとにして作図された。
これはうまい方法で、迷っても一方向だけ探せば良い。
TF16の二空母はそれを飛行隊長の判断に任せたので、
エンタープライズは成功し、ホーネットは失敗したわけですね。
まぁ、波頭を観察して偏流測定するのは、一般的な方法ですがねぇ >>653の続き
この時点では、(日本時間0900頃)
5隻目の日本空母の所在は不明です。
しかし、敵の「第四の空母」が健在であることは
明らかなので、
フレッチャー少将にとっての最優先事項は、
「第四の日本空母を捕捉攻撃すること」 >>657の続き
なぜなら、本作戦における米空母の任務は、
>ただし我が空母や巡洋艦が重大な損失をこうむるような
>決定的な戦闘に我が艦隊を投入することは許可されない。
(OP29-42)
彼我の距離が100浬以内という至近距離である以上、
この「第四の空母」を戦闘不能にしない限り、
米空母は反復攻撃を受けることになり、
「重大な損失」につながりかねない。 >>658の続き
しかも、アメリカ側に有利な点は、
レーダーの探知により、敵機の来襲方向が分かっているので、
(改めて索敵機を出すまでもなく)
第四の空母は「255度方向、100浬以内」に居ることは
確定とみなして良いのです。
あとは攻撃隊を準備して出すだけ、ですよね。 現場指揮官のフレッチャー司令もスプルーアンス司令も何もおかしい指揮してないよね。
日本海軍も南雲司令も同様。
前者は暗号解読で敵がその通りの動きをすること前提に、
後者はこちらの作戦が読まれておらずミッド攻撃中は敵艦隊は出てこない前提に作戦命令を受けてるのに。
前提が崩れたら指揮官は確実な情報がないなかに決断を求められるから大変。 >>660 まさに、フレッチャー少将が回想するところの
”暗中模索”ですね。 >>659の続き
もちろん、三空母は第一次攻撃隊を収容したばかり
ですから、「即時発進」というわけにはいきません。
レーダーで探知した「255度」とは、
日本攻撃隊の出発点とヨークタウンを結ぶ直線の方位を
示すものであり、
日本軍「第四の空母」は、刻々と移動しているはずですから、
攻撃隊の準備を待っていては、見失う恐れがある。 >>662の続き
そこで、本職が米空母指揮官なら、
取り急ぎ、触接継続用として、
SBDを2機編隊で一組出しますね。
場合によっては、爆弾を搭載せずとも良い。
給油と機銃弾搭載だけなら、それほど時間はかかるまい。 >>663の続き
とりあえず255度方向に飛ばせば、
仮に敵空母が25ノットで航行していたとしても、
1時間以内なので、出発点の25浬以内には居るはず。
少し周囲を捜索すれば、確実に捕捉できるでしょう。 >>664の続き
とにかく、時間が経てば経つほど、
敵に反復攻撃の機会を与えることになるから、
第一次攻撃の時とは違って、五月雨式で結構、
逐次投入で良いので、次々と攻撃隊を繰り出せば
戦果を期待できるかと。 >>665の続き
ここで各空母の状況を確認してみると、
まずヨークタウンは、本来なら
「こんなこともあろうかと思って、用意しておいた
ショート隊を出す時が来たようだな」
と、真田さんばりの頼りになるところを
発揮するはずだったフレッチャー少将ですが、 >>666の続き
すでに17機のSBDのうち10機は、第二次索敵に
出してしまって、残りは7機。
加えて、自艦が敵機の目標となり、
防空、ダメコン、旗艦移乗など、
とても攻撃隊発進の余裕なんぞありません。 >>667の続き
対するスプルーアンス少将の方は、
敵の攻撃隊が、二度ともヨークタウンに集中したため
「防空用戦闘機の増援をヨークタウンに派遣」
「母艦に降りられなくなったヨークタウン機の収容」
を除けば、攻撃隊の準備を進められる状況にあった。 >>668の続き
ところが、スプルーアンスが攻撃隊を発進させたのは、
なんと1230時!
0900時に「第四の空母」の存在を確信してから、
実に3時間半も経過しています。
そしてこれは、先にヨークタウンから出した
第二次索敵機が飛龍発見を報じた電文
(1145時)を受けての行動です。 >>669の続き
南雲機動部隊のように、断続的に敵襲を被ったわけでもなく、
すでに攻撃隊の準備は完了していたはず。
なのに、いったい何故?
諸説あるようですが、プランゲ博士によると、 >>670の続き
「エンタープライズの艦上で、スプルーアンスと幕僚は
ヨークタウンに対する日本機の攻撃を、どう判断するか
どう対処するか、検討を加えていた。
参謀長のブラウニング大佐は、ヨークタウンに攻撃を
加えてきたのは、先にアメリカの艦爆隊が討ち漏らした
一艦からに違いない。
即刻、それに対して攻撃を加えるべきだ、と主張した。 >>671の続き
が、スプルーアンスは、その意見に反対であった。
第一の理由として、攻撃隊の発艦の準備がまだ
完成していないこと、
第二の理由として、索敵機から正確な敵部隊の
位置の報告を得てから、攻撃隊を発艦させるべきだ、
と言うのであった」
(『ミッドウェーの奇跡』下巻)p94 >>672の続き
さて、常日頃から山口少将の即時発進を絶讃する
自称”航空の専門家”の皆さまが、どう批評するのか、
実に楽しみですねぇ >常日頃から山口少将の即時発進を絶讃する
それは日本海軍関係者がまだ生きていて、
「運命の5分間」伝説も信じられていたころでは?
被弾直前の赤城の空中写真から、まだ攻撃隊は飛行甲板に1機もいなかったことも
確認されているし。
さらに赤城被弾直前に発艦した零戦も、攻撃隊ではなく補給を終えた上空直掩機
であることも明らかになっているし。
即時発進で結果を逆転できた海戦とは、今は思われていないでしょ。 >>674
> 被弾直前の赤城の空中写真から、まだ攻撃隊は飛行甲板に1機もいなかったことも
> 確認されているし。
被弾直前に攻撃隊は未だ飛行甲板に上がってなくても格納庫で攻撃隊の爆弾や魚雷を取っ替えひっ替えして兵装転換やってたらリスクは同じですよ
当時の空母の飛行甲板は耐爆性が無いに等しいから飛行甲板に爆弾を浴びれば格納庫まで簡単に破壊が及びますからね
爆弾に遅延信管を使ってれば飛行甲板をブチ抜いて格納庫で爆発しただろうし
そこで兵装転換やってれば格納庫の床に転がってる爆弾や魚雷が誘爆して大爆発だね
水線より上の部分での爆発だから即座には沈まないというだけの話で船としての命運は100%確実に尽きてしまう致命傷だ そういや魚雷と爆弾の兵装転換はなかったという珍説があったよな。
米爆撃隊の日本空母の飛行甲板上には飛行機はほとんどなかったという証言が根拠らしい。
格納庫の中で兵装転換やってたというのにね。 >>674 星亮一、森史朗、その他ミッドウェーを特集した一般書籍・・・
>被弾直前の赤城の空中写真から
そんなのあったっけ?
>>675 まぁ、攻撃隊を発進させないまま沈むのは未練ですから >>676 澤地女史ですね。>兵装転換はなかったという珍説
0220時の予令が根拠で、
>敵情特ニ変化ナケレバ第二次攻撃隊ハ第四編成(指揮官加賀飛行隊長)
>ヲ以テ本日実施ノ予定
最初から爆装だったから、兵装転換してないというわけですね。 >>672の続き
第一の理由について、
>攻撃隊の発艦の準備がまだ完成していないこと
確かに小林攻撃隊が来襲した、0910頃はそうですが、
それから3時間も待つ理由にはなりません。 >>679の続き
第二の理由について、
>索敵機から正確な敵部隊の位置の報告を得てから
こちらも認識の誤りで、
ヨークタウンが索敵機(ショート隊のSBD10機)を出したのは、
所在不明の「5隻目の空母」を捜索するため。 >>680の続き
日本軍攻撃隊が二度来襲したところから、
討ち漏らした「第四の空母」が健在なことは明らかです。
しかも既述の通り、レーダーにより来襲方位を把握できており、
1回目の小林艦爆隊は、
0859時「敵編隊接近中、方位255度、距離46浬」
2回目の友永雷撃隊は
1110時「敵編隊、方位北西、距離37浬」 >>681の続き
これらは、同一空母からの反復攻撃と推定され、
彼我の距離は100浬以内、
さらに来週方位が、西南西(255度)から北西に移っていることから、
敵の空母は、「北上している」と予想される。
もちろん、索敵情報があった方が、より正確で確実ではありますが、
格納庫に爆弾と燃料を満載した飛行機を満載したまま、
いつ入るか分からない報告を待ち続けるのは、
「空母戦術」を理解していない、と批評されても仕方ないでしょう。 >>682の続き
だって、考えてもみてください。
山口少将の即時発進を”蹴った”南雲長官は、
このように酷評されているのですよ。
「兵理からいっても、指揮官の決断としては妥当と言えよう。
古来より”兵は拙速を聞く”との言葉がある。
完全に準備が整わなくて、出来上がりは拙くても、
迅速果敢に事をなせ。
即戦即決こそが勝利につながり、
巧みに戦争を展開して勝利した例は、未だ聞いたことがない、
という意味である」 (『ミッドウェー海戦』第二部 森史朗/著)p110 >>683の続き
お約束の『孫子』の引用から始まって、
「航空戦では、相手より一歩先んじた者が勝負を制する。
この日の朝、基地からのPBY飛行艇の執拗な触接ぶりを
思い起こせば、味方は二時間も前に、米側全容をつかまれている
に違いない」
空母戦の要諦を説く。 >>684の続き
「南雲中将は決して、自分から判断を下さない将官であった。
水雷戦のエキスパートでありながら、航空戦指揮は不得手だとして、
指揮をすべて航空参謀に任せる、他人任せの一途な頑固さがあった。
未知な分野には手を出さず、得意な分野だけを大事にする
守旧型のリーダーであった」
水雷屋の南雲は、航空戦にはズブの素人で、
空母戦に必要とされる迅速な決断を放棄している
進取の気鋭もない、退嬰的な無能提督というわけですよ。 南雲司令部は、中佐の源田参謀が牛耳っていたから評価が低いのでは?
同じ水雷屋の素人スプルーアンスは、いつ攻撃隊を発進させるかは、
参謀任せにせず、自分が判断して決断した。
司令官として、この差は大きいと思う。 >>686
> 同じ水雷屋の素人スプルーアンスは、いつ攻撃隊を発進させるかは、
> 参謀任せにせず、自分が判断して決断した。
> 司令官として、この差は大きいと思う。
というよりも極論すれば司令官の仕事はたった二つ、一つ目は決断すること、二つ目はその自分の決断に責任を負う、この二つだけだと言っても過言じゃない
だから南雲は戦闘の最中に司令官としての職務を放棄したということ
最も重要な時に自分の職務を放棄した人間には擁護する余地はない、永遠に批判の集中砲火を浴びせられて当然
それが南雲忠一だ
しかもその職務放棄の結果として大惨敗を喫したのにその結果に責任を負うどころか「復仇の機会を」と第一航空艦隊司令官の職にしがみ付いた
帝国陸海軍でも高級軍人としてこれほど見苦しい事例は極めて珍しい >>686
でも実際には山口の進言を聞いていたら史実より状況は悪くなっていたわけだから
逆に小沢は参謀の意見も聞かずに全部自分で決めて自爆した
小沢や角田は自分で決断した拙速で失敗した例でしょう >>686
>南雲司令部は、中佐の源田参謀が牛耳っていたから評価が低いのでは?
孫引きの記述なので確実性は不明ですけど、
1AF立ち上げ時は、南雲長官は源田参謀や淵田総隊長の献策をほとんど採用しなかったとのこと。
まあ、これはこれで
「有為な意見に耳を貸さない」
と評されていますが。
部下の意見を採用してもしなくても、南雲長官は無能のようです。 >>687
南雲長官はミッドウェー海戦敗北の責任で辞表すべき、という意見には賛成です。
>だから南雲は戦闘の最中に司令官としての職務を放棄したということ
これは所謂「舵貰うぞ」の件でしょうか?
もしそうなら出典は何でしょうか?
私はこれまで読んだ書籍がかなり片寄っているせいか、
その場面を一度も読んだことがなく、
過去長い間戦場伝説かネタの類いかと思っていたほどでして。
その場面が記述されているのは、草鹿参謀長か源田参謀等の書籍ですかね? >>686 「牛耳っていた」が何を指すのかは分かりませんが、
一航艦の最終的な判断は、すべて南雲長官によるものですよ。
源田参謀の意見が適切なものだったから、
南雲長官も賛同し、承認したのでは。
過去スレでも述べましたが、作戦全体を預かる指揮官として、
帰投する友永隊を後回しにすることは、有り得ない選択です。 >>687 その通りですね。
>決断すること、自分の決断に責任を負う
ところで、「職務を放棄した」とは?
南雲長官は、即時発進の具申を退け、友永隊収容優先を「決断」
しましたよね。
>第一航空艦隊司令官の職にしがみ付いた
それには賛成です。本人の気持ちはどうあれ、
南雲長官は敗戦の責任を取って、更迭されるべき→>>690 >>688 それは後出しジャンケンというものですよ。
前戦での決断は、常に暗中模索
「ああすれば良かったのに」と後世の人が批評するのは、反則みたいなもの。
まぁ、結局は負けたから叩かれるんですけどね。 >>689 そんなこともあったんですねぇ。>献策を却下
本職としては、南雲長官を持ち上げようが、叩こうがどっちでも良いのです。
ただ批評するなら、論理を一貫させましょうよ、
ということです。
「巧遅はダメだ、拙速でなければならない」と主張するなら、
薄暮攻撃を選んだ山口少将や、
即時発進を渋ったスプルーアンスも
批判しないといけないでしょ。 >>694の続き
これまた繰り返しになりますが、
ミッドウェーでは、米空母の出現を想定せずに兵装転換を始めた
南雲を批判しながら、
真珠湾では、米空母の出現を警戒して、一撃で離脱した南雲を
「消極的だ、第二撃で戦果拡大しろ」と叩くのは、
自家撞着以外の何ものでもないですよね。 >>690の続き
ところで「舵貰うぞ」というのは具体的にはどんな行為なのでしょうか?
艦の針路決定は
艦長の号令→操舵手が復唱し舵輪をまわす
のような感じかと思うのですが、
南雲長官の当該エピソードの紹介?で見かけるのは、
南雲長官自身が直接舵輪を操作しているようなイメージに思えます。
艦の舵や直進性はそれぞれくせがありますから、
普段から操作して熟知している操舵手でなければ、上手い舵捌きは達成出来ないのではないかと。
熟練の艦長でも、自分が直接舵輪を操作したら、上手く舵を捌けるわけではないと思うのですが。 >>696の続き
なお戦闘中ではないですが、
「艦長の針路号令を取消し、事実上旗艦の針路決定権を一時的に掌握し、
その間、艦隊針路自体や後続艦の針路等については特に指示を出していない艦隊司令長官」
という事例(エピソード)はあります。
南雲長官の後任である小沢3F長官の内地出撃時の出来事です。 >>690
> >だから南雲は戦闘の最中に司令官としての職務を放棄したということ
>
> これは所謂「舵貰うぞ」の件でしょうか?
いいえ違います、「司令官の職務を放棄した」と書いたのは「決断を避けた」という意味のつもりだったのですが
>>692氏の指摘でその表現は間違っていたと反省しています
具体的にはすぐ下の>>692氏への返答を参照ください
>>692
> ところで、「職務を放棄した」とは?
> 南雲長官は、即時発進の具申を退け、友永隊収容優先を「決断」
> しましたよね。
確かにそうでした、「職務を放棄した」という表現は間違っているので取り下げます >>696-697 さすがに南雲長官が自ら舵輪を回すことは
ありませんね。
そもそも操舵室は羅針艦橋のひとつ下の階にあるので、
舵輪を握るなら、階段で降りていく必要があります。 >>699の続き
例えば、『波まくらいくたびぞ』(豊田譲/著)によれば、
「南雲は、コンパスの前に立っている航海長を押しのけると、
”取舵一杯、急げ”
と伝声管に向かって叫んだ」(p236)
南雲長官にとって、魚雷回避の操艦はお手の物ですから、
航海長の回避運動があぶなっかしくて、
思わず割って入ったのかもしれません。
司令長官のやることでは無いですがね。
まさしく「職務放棄」w ていうか越権行為、職権濫用ですな。 >>698 宜候
貴官の仰るとおり、司令官の仕事は決断することで、
決断を誤った提督は数あれど、
決断を放棄した提督は稀かと。 >>683の続き
もし「拙速が兵理」ならば、
スプルーアンス少将は、ブラウニング参謀長の進言に従って、
直ちに第二次攻撃隊を発進させなければならない。
>完全に準備が整わなくて、出来上がりは拙くても、迅速果敢に事をなせ。
>即戦即決こそが勝利につながり、
>航空戦では、相手より一歩先んじた者が勝負を制する。
なんでしょ? >>702の続き
さらには、
>この日の朝、基地からのPBY飛行艇の執拗な触接ぶりを
>思い起こせば、味方は二時間も前に、米側全容をつかまれている
>に違いない
と同じく、
ヨークタウンは二度にわたって、日本軍の攻撃を受け、
米空母部隊の全容はつかまれていると思うべき、でしょ? >>703の続き
既述の通り、正確な索敵報告は入ってないが、
レーダーの来襲方位から、敵艦位の見当はつくので、
索敵爆撃隊として出すことは可能な状況でした。
なのに、スプルーアンス少将は
「即時発進の具申を蹴り、」
「正確な敵情が入るまで発進を遅らせた」
なぜ南雲が叩かれ、スプルーアンスはスルーされるのか。
論理一貫してないと思いませんか。 >>700
それは少し変だ。
出入港時とか戦闘時とかの重要な場面で操艦するのは、危険が伴うから、
普通は艦に全責任を負う艦長で、航海長ではないよ。
だから、その時は青木艦長でないとおかしい。 >>705 その通りなのですが、
それは原則であって、状況によりけりだと思います。
例えば、『暁の珊瑚海』(森史朗/著)によると、
珊瑚海海戦での対空戦闘中の操艦は、
城島艦長ではなく、塚本航海長と描かれています。
まぁ戦記なので、本当かどうかは分かりませんが・・・
いずれにせよ、司令長官の仕事では無いですな。 >>697
すみません質問があるのですが、>>592の横浜空の事実と異なる記述とはどういったものだったのでしょうか?
>>594のように考えてみましたが、合っているのか分かりません…。 >>707
申し訳ありません、返答が大変遅くなりました。
> >>594のように考えてみましたが、合っているのか分かりません…。
あくまで“私の見解”ですが、貴方の考察と同じですよ。
(「歴史考察」はタイムマシンが発明でもされない限り絶対の“正解”は分かりませんが、
今回の事例(例題)は複数の他資料との対査(整合性確認)が可能ですので、
「概ねその考察で間違ってはいないだろう」までは詰められるものだと判断します。) >>708の続き
>>594
>横浜空の行動調書では正午ごろの敵機動部隊発見の報告が無い部分でしょうか?
一点目はそれです。
同行動調書は、連日の日施哨戒実施結果と同様に
“敵ヲ見ズ”
と記されており、一見しただけでは特段の特記事項は無いように見えます。
しかし実際には
“敵機動部隊発見”
を報じているのですから最低でも、
「事後、島嶼を敵艦と誤認したことが確定」
等と追記等の処置をすべきだと私は考えます。 >>709の続き
>触接のため大偵と水偵が各1機ラバウルを発進したが敵発見の報告は無かったと記述してあり、
>横浜空では1415発進〜2110帰着の間に敵機動部隊発見となっているので、
二点目はこれです。
触接機が哨戒機の敵発見報告地点を捜索しても発見できなかったにもかかわらず、
何故か同行動調書では触接大艇は
“Q区ニ於テ敵機動部隊発見報告”
と記されています。
勿論上記のとおり、そのような事実はありません。 >>710の続き
>大艇の1415発進の理由が正午ごろの敵機動部隊発見だとすると、26日の行動調書に該当する報告が無いのは気になります。
三点目に私の考察を述べます。
以上の「昭和17年4月26日、敵機動部隊発見誤報事件」における
横濱航空隊行動調書の不可解な記述の原因の一つとして、
1.日施哨戒機の行動調書に
“Q区ニ於テ敵機動部隊発見報告”
2.触接機の行動調書に
“敵ヲ見ズ”
と記すべきものを、逆に記載してしまった。
つまり「単純ミス」なのではないかと、私は考えています。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています