さて次の原則の変化についてですが、片岡先生の軍事の事典を挙げられている方がおりますが
それでが同じく片岡徹也・福川秀樹編著の「戦略論大系別巻 戦略・戦術用語事典」から

兵学の基礎概念 戦いの原則p56

現在の米軍は「戦いの原則」に対して、決して合理的で健全なる判断力の代用になると考えてはならないと警告を与えている。
また陸上自衛隊あるいは米軍とは別の形式、違った数そして別の思想に基づく「戦いの原則」を規定している軍隊もあるのである。
そもそも[規則書によって戦争は戦えない」ものであり、「原則は賢者の助けにはなるが、愚者には落とし穴になること」に留意しなければならないのである。
特に操典や要務令に記載されている「原則」は規定であって因果の法則ではなく、まして不変の存在などではないのである。

この後
マキャベリの原則、ロイドの定理、ジョミニの原則、フォッシュの原理、フラーの原則、英国野外要務令、米陸軍TR10-5、自衛隊作戦原則をあげ
そのすべてが実は違っていることを示しています。
(ここでソ連が無いのが残念…)

ついでに米軍の最新の原則は、翻訳当時の原則から実はもう変わっていたりするし
上記であげたレオンハード(米中佐)はまた別の原則を提示しています。

>858
私の主張は
A原則(Principles)は変化する。時代変化や技術変化、その軍の方針といった用兵の特性により変化することがある
 (※絶対に変わらなければいけない訳ではない。必要がなければ変わらないし、必要があれば変わるもの)