また沖縄で米軍機が住民に不安の影を落とした。
6日午後に米軍ヘリが砂浜に不時着した沖縄県うるま市の伊計島(いけいじま)。
一番近い住宅までは約130メートルに迫っていた。
島では1年前にも米軍ヘリが不時着している。
のどかな島に響いた爆音に、住民からは
「またか」「もうやめて」と悲痛な訴えが聞こえた。

現場近くに住む男性会社員(25)は午後4時ごろに、ヘリが低い高度で飛行していることに気づいた。
慌てて見に行くと、自宅の目と鼻の先にヘリが不時着していた。
島では昨年1月にも米軍ヘリが不時着したばかりだ。
「前回は畑の方だったが、今回は集落に近い。不時着した付近の海は漁師の父が素潜りをしている場所だ。
たまたま今日は自宅にいたが、父が漁をしていたらと思うと怖い。ぞっとする」と話した。

60代男性は島内をウオーキング中に「バラバラバラ」と異常な爆音を立てながら急降下してくるヘリを目撃した。
「この浜は夏場なら観光客が多く、冬場の今でも時間帯によってはサーフィン客がいる。
被害が出なかったのはたまたまだ。もうこんなことはやめてほしい」と憤った。

https://mainichi.jp/articles/20180107/k00/00m/040/059000c