やはり〆にこれがなくちゃ

昨晩、お尻に蜘蛛を挿れた者だが、あの後体調を崩してしまってね…
心肝を凍らしめるほどの底寒さと、緊箍児に締め付けられるような頭痛に襲われて、リビングをのたうち回ったよ
そして胃が空っぽになるまで吐いたり、過呼吸を繰り返したりしているうちに、急に身体が軽くなったんだ
まるで天使に導かれるように宙に浮かび、意識と空間が曖昧に混じり合った
どれが自分でどれが自分でないのか。確固としていた境界が、氷のように溶けていく
これは死んだ蜘蛛の呪いなのか…
凍えるように身を縮めて生き絶えた、蜘蛛の成れの果てが脳裏をよぎる
やり場のない痛惜の念を持て余しているうち、俺はついに意識を手放した
今思えば、急性アルコール中毒だったのかもしれない
消毒液と称して、水で希釈した焼酎をお尻に注いだんだが、洗浄しても洗い流しきれなかったアルコールが吸収されてしまったのだろう
俺は暫く死人のように昏睡していたが、やがてキリストの復活のようにハッと目覚めた
真っ暗な深淵の底でこんこんと眠り続けていたのを、見えざる神の手によってゆっくり引き上げられるような感覚が続き…
生まれて初めて空気に触れた赤ん坊みたいに、俺はぜいぜいと息を吹き返した
まるで生き返った気分だよ
今は体調も回復して、落ち着いてきた
オナニーで死にかけるなんて、想像だにしなかったぜ…