納車不透明でも頭金2840万円 テスラの『不都合な真実』
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180109-00010000-bestcar-bus_all
大量受注もモデル3の生産はひと月僅か260台

投資家がテスラ株に期待感を寄せるのは、採算性よりも夢とロマンを追い求めるマスクCEOが打ち出す壮大な野望だ。
年間生産台数を2018年までに50万台、2020年までに100万台にする大胆な計画をぶち上げたことも好材料となった。

その拡大戦略のカギを握るのが新型車の「モデル3」の投入。最低価格が3万5000ドル(約400万円)という
コストパフォーマンスの高さを売りに2016年3月予約開始後、わずか3週間で40万台もの大量受注を
獲得したことでも関心を集めた。
ところが、である。当初計画では2017年9月には1500台、同12月までに2万台を生産する予定だったが、
フタを開けてみれば、9月はわずか260台。生産ラインの溶接技術などが量産レベルまで達していないのが難航している理由だ。
受注ぶんの納車だけでも気が遠くなるほど先になる見通しで、マスクCE0も「生産地獄」に陥っていることを認めている。

まさに時代の寵児も「好事魔多し」だが、米メディアの情報によれば、テスラの現金燃焼ペースは
1分間当たり約8000ドル(約91万円)。このペースで燃焼すると、数カ月後には手元資金を使い果たす計算になる。
このため、テスラでは、あの手この手で現金をかき集める姑息な戦術を練り出した。
例えば、初の商用EVトラックの「セミ」と新型「ファウンダーズ・シリーズ・ロードスター」の投入を発表したが、
ロードスターの納車は2年余り先にもかかわらず、購入には頭金25万ドル(約2840万円)の大金を払わなければならない。
新たなモデルを生産するにも工場設備に巨額の資金が必要になるのは目に見えているが、
そうまでして現金を確保しなければならない厳しい台所事情といえる。
-------
ロケットだけのメーカにしてはどうか