>>489のつづき

アメリカとも戦う覚悟

台湾国防部(国防省)も18日、長距離を飛行する人民解放軍のYun-8輸送機2機を確認したと述べている。
Yun-8は公式には輸送機とされているが、中国の所有する機のなかには、情報収集のための機器を備えているものもある。

人民解放軍は11月にも、中国空軍最大の偵察機であるTu-154を台湾周辺で飛行させた。

中国は、台湾を中国の一部とする見方を変えておらず、武力制圧の正当性を疑ったこともない。
台湾は、米国の武器を中心に充分な軍備を整えているが、対中防衛策として、より高度な武器を米国から購入することを検討している。

台湾との戦いは、アメリカとの戦いでもある。
北京の海軍専門家リー・ジエはサウスチャイナ・モーニングポストにこう語った。
「人民解放軍の最終的な敵はアメリカと日本だ。
アメリカは、中台問題の背後で重要な役割を演じている」

台湾は、中国が太平洋に出るルートの真ん中に位置しており、その獲得は中国にとって戦略的にも大きな意味を持つ。

http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/12/post-9164.php

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中国の空母「遼寧」から飛び立つJ-15戦闘機(南シナ海) Mo Xiaoliang-REUTERS