>>518
中国海軍は2030年代初頭に5個空母打撃群の編成が完了するので、インド洋と太平洋にそれぞれ1個打撃群+αを常時展開出来るようになる。
インド洋(日本の原油輸入量の8割を依存する海域)に出現する中国軍の軍事プレゼンスを解囲し、無力化する実力手段を日本は保有していない。
従って、日中間の外交紛争がエスカレーション化し、武力衝突の可能性がマーケットで観測された段階で
原油先物市場が暴騰で混乱し、日本は乾上がる。

たぶん太平洋側はロシア軍に聖域化されたオホーツク海に展開すると思う。
中露同盟でカムチャッカ半島とクリル諸島にあるロシア太平洋艦隊の基地を艦隊寄港地として利用すれば
北方領土沖合いに一個空母打撃群を常時展開できるようになる。

オホーツク海ならSLBMでアメリカ本土が狙えるし、第一列島線の封鎖網を裏側から解囲することも狙えるだろう。
台湾海峡を突破する中国軍の攻勢主軸線にプラスして、クリル諸島沖に中国軍の空母打撃群が転換していると、
日本は北方面にも戦力を振り向けなければならないから、戦力が分散して、攻勢主軸からの第一列島線の解囲も容易になる。

中露同盟はロシア側からみても利益が絶大なんだ。北方艦隊が中東に展開するにはバレンツ海からNATOの哨戒網を突破して、
ユーラシア大陸を半周しなくてはならないけど、南シナ海のパラセル諸島に常駐して
中国海軍の基地を寄港地に利用出来ればインド洋もペルシャ湾も目と鼻の先になる。