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スペースX、世界最強ロケットを打ち上げ AFPBB 2/7(水) 8:35

米宇宙開発企業スペースX(SpaceX)は6日、同社が開発した世界最強のロケット「ファルコンヘビー」を初めて試験的に打ち上げた。

ロケットは同社のイーロン・マスクCEOが所有する赤いテスラ製オープンカーと、宇宙服を着せたマネキン人形を火星近くの軌道に送る予定。

打ち上げが行われたのは、米国による40年前の月探査ミッションの拠点ともなったフロリダ州ケープカナベラルにある米航空宇宙局(NASA)の
発射場。
巨大なファルコンヘビーが、搭載する27基のエンジンに点火し、ごう音を上げながら青空へと進むと、見守っていた人々から歓声が湧き起こった。

打ち上げから約2分後、ロケットの両側に付けられていた2つのブースターが切り離されて地上へと向かい、直立した状態で着陸した。
ライブ中継の動画は、両ブースターが並んで一緒に発射台に着陸する様子を映し出した。
3つ目の中央ブースターは海上発射台に着陸する計画だが、その状況はまだ分かっていない。

スペースXは、ファルコンヘビーは「現在世界で利用できるロケットの中で、2倍の規模を持って最も強力なもの」だとしている。
これはペイロード(有効搭載量)が競合する米ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)のデルタIVヘビーロケットの2倍であることを意味する。

1回の打ち上げ費用も大幅に安く、競合ロケットの3億5000万ドル(約380億円)に対しファルコンヘビーは約9000億円(約100億円)で済むという。

ファルコンヘビーはファルコン9ロケットを3機束ねたような構造になっており、27基のエンジンを搭載。
全長は70メートルで64トン近くの重量の輸送が可能。 これはボーイング737型機の最大離陸重量にほぼ匹敵する。

マスク氏が6日明らかにしたところによると、ファルコンヘビーは当初、月や火星に人間を送る可能性を取り戻そうとして設計されたが、計画は
変更となり、現在は主に深宇宙への機器輸送に使うことが検討されている。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180207-00010002-afpbbnewsv-int