SpaceXの超大型ロケット「Falcon Heavy」に強力なエンジンではなく27基の小型エンジンを搭載した理由とは
https://gigazine.net/news/20180209-spacex-cluster-small-engines/
2018年2月6日(火)に打ち上げに成功したSpaceXの「Falcon Heavy」は3基のブースターを使って、
地球の重力圏を脱出する推力を得ていますが、1基のブースターには9基の小型エンジンを搭載しています。
つまり、計27基のエンジンを正しくコントロールして、打ち上げを成功させていました。
過去の歴史をさかのぼってみても、「Falcon Heavy」以外に10基以上のエンジンを搭載した
ロケットの打ち上げが成功したことはなく、前人未到の記録であることがわかります。
過去に9基以上のエンジンを搭載して、打ち上げに成功したロケットは
SpaceXの「Falcon 9」とRocket Labの「Electron」の2つだけです。
(Electronは小型のケロシン液酸エンジンを9基搭載している)
「なぜ1台のエンジンを強力にするのではなく、拡張することにしたのか」については、マスク氏が
コンピューターシステムを例に出して説明しています。
「GoogleやAmazonの場合、コンピューターの故障などで数が減っても、サービスの内容やパフォーマンス、
レスポンスにほとんど影響しません。これは、多数の小型コンピュータで実現しているからです。
つまり、メインフレームのような1台の大型マシンを使うレガシーなアプローチでは、『マシンの故障=システム停止』となってしまうのです」


大型エンジンを開発できなかったと正直に言え