>一部の自治体では、すでに業者不足の影響が出ている。山梨県丹波山(たばやま)村はかつて村内に建設業者が3社あったが、現在は1社のみ。
>村中の除雪を一手に担うことはできない。そこで村役場が自前で除雪車を購入し、役場職員が除雪を行っている。
>「雪が降ると仕事が止まってしまう」と、自身も免許を取得したという職員は話す。
>千葉県山武(さんむ)市や東金(とうがね)市では、2014年に記録的な大雪に見舞われた。ところが除雪に対応できる建設業者が足りず、当時談合で指名停止処分を受けていた建設業者22社にまで応援を要請するという苦渋の決断を余儀なくされた。
>現場の窮状を受け、国も対応に乗り出している。国土交通省は今冬から高速道路での除雪車の自動運転の実験を進めており、来年度からは一般道でも実験を行うという。運転手と周囲の状況を知らせる助手の2人体制が一般的な除雪車では、自動運転の恩恵は大きい