徴用だけじゃなくて貴重な木材資源を浪費しまくって作ったからな。こないだ出た「戦争が巨木を伐った」って本に出てる。
作れたならまだ良いんだが、横流しとか、船材として重要な曲がりの部分を無視して建材感覚で直線で伐ったから使い物にならんとか、そもそも立ったまま半ば朽ちてて船材にならん大木を伐っちゃったとか、伐ったはいいが積み出せんとかとかとか…
箱根の杉並木がいまでは有名だが、こら材木として使い物にならんって(正確に)判断した、僧侶資格を持つ疎開者の役場職員が、伐採指示書類一切合切ダルマストーブにぶち込んだその足で従軍僧として出征したんで伐採を免れたそうな。
コンクリート船の方が頑丈で資源浪費度が少ない分まだマシだったと思うよ実際。生き残ったのは全部、当時まだろくに整備されてなかった防波堤にして沈めりゃいい。