《高高度滞空型画像偵察装置》
現行の情報収集衛星は、4機1セットの運用により地球上の任意地点を1日1回撮影可能としているが
この機材を流用し、固定地点上空から24時間の監視を可能とするプランである。
構成は、ヘリウムガスを充填した高高度気球と
そこから吊下される画像偵察機材、機材への電力供給を行うソーラーパネル並びに夜間駆動用の蓄電装置、
それらを一定の場所に留めておく係留用ワイヤーからなる。
戦闘機搭載型のAAMによる被撃墜を避ける為、運用高度は40,000mが設定された。
6mm径の係留用ワイヤーは、100mで12kgの重量があり
40,000mでは4.8トン、冗長性確保の為に2本を用いる為その総重量は9.6トンに達する。
画像偵察機材及び電力供給設備は、情報収集衛星(重量2トン)の物が流用され
システム総重量は、約12トンとなった。
長期間の滞空を前提とし、球皮は薄膜ではなく強度重視のスーパープレッシャー気球を採用。
ヘリウムガスは、1,000リットルにつき約1kgの物を浮揚させる事が可能である為
要求されたバルーン容積は、12トンを支える事が可能な1,200万リットル以上。
球体の体積V=4/3πr^3より、直径30mの球形とする事で約1,400万リットルの容積を確保した。
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運用高度40,000mからの見通し距離は、半径758kmに達し
強力な画像偵察プラットフォームとして機能する事を期待されたが、試験運用にて問題が発覚。
係留用ワイヤーが自己の重量によって崩壊し、半ばから千切れてしまったのである。
ワイヤーの切断荷重は、断面積(=メートル辺りの重量)に比例する為
ワイヤーの太さや本数を問わず、玉掛用ワイヤーでは約13,900mが自重を支えられる限界距離となる。
プランを修正し、高度13,000mから半径430kmの画像偵察を行うシステムとする案も提出されたが
この運用高度ではAAMに対して脆弱である事等から、計画は凍結となった。
妄想兵器を披露するスレ
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911名無し三等兵
2022/03/31(木) 12:23:30.31ID:FX9drW6lレス数が900を超えています。1000を超えると表示できなくなるよ。
