>>434
>GDが反対していたインテークの設計

F-2はレーダーの形状が違うせいでノーズコーンの形状も違うから
その分だけインテークの再設計も必要になったが、
その時にGDの人が「ここを変えたらF-16の時の性能は保証しない」と警告したというね

で、日本のシミュレーション技術のお陰で問題は起こらず、GD技術陣を黙らせた、
という話だったな

日本は、どんな翼型がいいかとかどんなインテークが良いかとか重心位置をどうするかとかについては
まあ戦前からの蓄積もあるし
超音速機に関してもF-1/T-2で頑張ったしでまあ十分できてるんだよなあ

一方でF-2の場合では微細な設計というより、味方機と敵機とで戦闘が始まる間合いとか距離とかについて
そしてそれが機体設計に及ぼす影響、という総合的な部分で学んだ、みたいな話だったかな
日本は「所詮は」戦前のゼロ戦とかの思想を引き摺っているというか、要するに戦後に直接の空中戦を
経験していないせいで、どんな間合いで戦えば有利だから、どの位の探知距離のレーダーを積むから
その分だけレーダーのサイズはこれくらい、そしたら重心が前寄りになるから後ろも大きくして、
みたいな総合的な設計の経験が、F-2まではあまり無かった
空中戦で勝てる探知距離、についても、F-15JpreMSIPのパイロットに
「スパローって何kmで撃ったら確実に当たる?」「現場じゃ30kmくらいですね」程度の感じで
「じゃ、J/APG-1のレーダーは、艦船サイズの海面目標は絶対100qで探知させて!
その代わり、空中目標は「スパローを当てられる位」の性能でいいよ」
という曖昧な指示になってしまった
それも、J/APG-1の開発初期にちょっと空中目標の探知性能がおかしいか?という話が出た
原因の1つではというのである
(2002年の配備までに不安は解消され、更にF-2改のJ/APG-2では一部性能でAPG-79を上回ったとされている)