>>38
だから、それを結果論だけで批判してもダメだし、官僚の作文と読むのも誤読なんですよ
その滞貨は大陸での軍需輸送の増加分であり、同時に海軍の大型船の徴用と改装工事でドックが埋まってきて新造船建造が滞留した所と併せてみるべき話です

そして、そもそも開戦前のごく一般的な「感覚」の話なのですから、そこを「最新情報」だけ見て実際に足りてないだろという批判はピントがズレているのです。
その感覚を大きく転換しなければいけないという所に気づいた人がいるからこそ、元ネタの1500万トン論が業界紙に採用され、逓信大臣あたりが口にもするし、優秀船助成だとか変態輸入船問題で緩和措置を与えていくわけですよね。

その業界なり政府や官衙の感覚の転換がなされた上で、既に航空や兵器生産で先食いされてしまっている外貨準備高や物動、人的資源を確保した上で、船腹量拡大のリソースを確保した上で、起工して実運用にかかるまでに何年かかるでしょうか、という話です。
逆に言えば、そうした滞貨問題がクローズアップされてきて、やっと一時的な荷動きじゃない、現状のやり繰りじゃ足りないから量的拡大が必要だと政策の方向転換を図れるようになるという話ですよ。