中国の一党独裁、AI開発競争には有利
プライバシー懸念がなく、研究の自由度は確保

 「抑圧的国家はイノベーションの原動力となる場合がある」と米シンクタンク、情報技術イノベーション財団(ITIF)のロバート・アトキンソン代表は話す。
 これまで中国の技術革新をつまずかせてきた原因は、政府が管理体制の中央集権化を望み、研究者や企業が独自のアイデアを追求する自由を許さなかったことだ。
中国は例えば、文化大革命にまでさかのぼるプロジェクトを持ち出し、半導体産業を活性化させようとした。だが米インテルや韓国サムスン電子など世界のトップに対抗できる企業は依然育っていない。
中国はコンピューターチップで再び覇権を狙い、多額の政府資金を投じているが、今のところ米政府が中国による欧米の先進的技術の奪取を阻止している。
 AIは事情が異なるかもしれないとの見方を米国の研究者は示す。中国のAI開発には、世界的競争力を持つ中国インターネット大手の テンセントホールディングス や アリババグループ などが加わっている。
テンセントは医療用画像技術に注力しており、アリババはセンサーやカメラ、コンピューターを駆使して交通を管理するスマートシティーの研究を進める。
AI研究者の話では、政府は今のところ、計画の中でどのような目標を設定しているにせよ、技術開発面ではこれらネット企業に合わせているという。
 中国の研究者には政治的自由がないとしても、自らの進路を決める経済的自由がある、と彼らは指摘する。さらに欧米諸国とは異なり、中国政府が個人のプライバシーを理由に新技術の行く手を阻むこともない。
 「自由は極めて重要だ」とブリノルフソン氏は話す。「だが大半の人々が考える以上に、中国には新規事業を立ち上げるための自由がある」

http://jp.wsj.com/articles/SB12346302927663484593304584068193706085748

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