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流石に国際世論の手前、そんな山賊野盗紛いの事はしていません。

バルチック艦隊は出発早々にドッガーバンク沖で英国漁船団を日本の水雷艇と誤認して
砲撃/沈没させてその立場を悪化させ、以後の航海に大きく祟る羽目になったから、友好国フランスの植民地を荒らしたりすれば、
いよいよ航海どころでは無くなります。

但し、ヒャッハーな事案が無かったわけでもありません。
バルチック艦隊がボロ雑巾のようになりながら、ようやくベトナムのカムラン湾に
到着した際に、現地駐留のフランス海軍と東洋艦隊司令部は歓迎セレモニーを用意。
そして式典の目玉として幾つもの大きな木箱に入れた現地の新鮮な野菜や果物や火酒が
バルチック艦隊の将兵に贈られましたが、酒や生鮮食品に餓えていた水兵どもは、
勝手に木箱をこじ開けて中の果物や酒を奪い合い、貪り喰う収拾の付かない事態に。

折角の式典を台無しにされたロシア艦隊の将校らは、あまりの勢いに水兵らを制止する
どころではありませんでしたが、肝心の
フランス海軍と司令官は激怒するどころか、
「まあ、今まで皆さん大変でしたからね・・・」
と苦笑しながら大目に見る大人の対応を。

彼らもまた船乗りだから、過酷な船旅の労苦を知っていてこそのセリフだったのでしょう。