世界は常に乱雑さを増していくとする熱力学法則と、
自己組織化を繰り返す生命現象とを折りあわせるべく、
エルビン・シュレイディンガーはネガティブエントロピーの概念を提唱する。
時間の不可逆性と相反するこの未知のエネルギーは、
イリヤ・プリゴジンが散逸構造論を表すまで可能性として存在し続けた。