F2後継機、国産断念へ…採算面で疑問視する声
2018年03月06日 07時15分
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 防衛省は、航空自衛隊のF2戦闘機の後継機について、国産開発を断念する方向で調整に入った。

 複数の政府関係者が明らかにした。防衛省は国内防衛産業の技術力を維持する観点から国産開発の可能性を探っていたが、巨額の予算がかかることなどから、今後は国際共同開発を軸に検討を進める。

 F2は日米が共同開発し、三菱重工業が生産した。高い対艦攻撃能力が特徴で、2000年に空自に導入された。現在は約90機を配備しているが、30年頃から退役する方向だ。

 防衛省は後継機について、国産開発を視野に研究開発を進めてきた「先進技術実証機」の飛行試験を行うと同時に、米国や英国などとの国際共同開発や既存戦闘機の改良を含めた案を検討してきた。
その結果、国産開発については財務省を中心に採算面で疑問視する声が高まり、見送る方向となった。
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