割に扶桑に対する反響が大きかったので、一応この扶桑の改装後を考えてみた。

扶桑型戦艦「扶桑」1930年代大改装後
基準排水量33,200t 船体202×31.5m
最大速力 29.0kt 136,000HP オールギヤードタービン4基4軸 重油専燃缶4基・混焼缶6基
45口径34.3cm砲  連装 4基(毘式34.3cm連装砲)
50口径15.2cm砲  単装16基
40口径12.7cm高角砲連装 4基
水上偵察機3機、カタパルト1基
舷側 152−254mm、砲塔254mm

30年代、長年困った構造の戦艦ばかり有していた日本海軍はついに戦艦群の大改装に着手する。
そのトップバッターが扶桑であったが、やはり真っ先に議論となったのは主砲をどうするのかであった。
普通ならば主砲の為に巨大な戦艦があるのであって、主砲を減らすなど言語道断なのだが
ただでさえ日本初の超弩級戦艦に、師であるイギリスですら大きな問題を抱えた梯形配置を取り入れた結果
「初の全門斉射試験時に、一斉射したら中破判定規模の損傷が発生しドックに直行した」
と言う伝説を残す程の問題児となってしまい、
一通りの初期不良が改善されても、梯形砲の反対舷射撃禁止令が未だに継続している有様では如何ともし難かった。
どの道これでは到底他国の戦艦とは撃ち合えない、と言う理由もあり第2、第3砲塔を廃する事が決定する。