東京・銀座にある中央区立泰明小学校がイタリアの高級ブランド
「アルマーニ」監修の制服を採用し、「高額すぎる」との批判が出た。

国防を担う陸上自衛隊でも「制服問題」が起きている。陸自は3月に制服を一新したが、
全隊員に支給されるまで10年もかかるという。予算や生産工場の確保が困難なためだが、
隊内からは「支給が遅れる隊員や部隊の士気が落ちる」と懸念の声が漏れる。

 この「制服問題」を解消する方法もある。現在の国内生産にこだわらず、
生地も労働力も安く済む外国製にすれば、一括とはいかないまでも
調達期間をかなり短縮できる。

 だが、抵抗感も大きい。例えば陸自隊員が「メイド・イン・チャイナ」の制服を着て
中国の脅威に対峙することになれば、より士気に関わる問題となり得る。
国防を重視する安倍晋三政権では起きないだろうが、民主党政権下で行われた
事業仕分けでは、仕分け人から「外国製も含め柔軟な購買を」と予算縮減を
迫られたこともあった。

 予算に限りはあるとはいえ、隊員の名誉や士気は優先的に考えなければならない。
やはり、陸自内で予算の効率化を図りながら地道に新制服をそろえていくしかないようだ。 

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