24日未明、和歌山県南西沖で試験準備中だった海上自衛隊の潜水艦「せきりゅう」が、
訓練用のおとり弾を誤射したと海上幕僚監部が発表した。周囲に船舶はなく、
けが人などは報告されていないという。

 同監部によると、おとり弾は直径15センチ、長さ1・6メートル、重さ26キロの金属製。
水中で音を出し、敵の魚雷を引きつける。火薬や有害物質は含まれていない。

 おとり弾は1発約4600万円。本来は発射後に水面に浮いてきたところを
回収して再利用するが、今回は準備段階での誤射のため回収できておらず、
護衛艦やヘリが捜索している。一定の時間が経過すると、おとり弾は海底に沈み、
回収できなくなる。(古城博隆)

2018年5月24日18時34分
朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASL5S5PXPL5SUTIL04N.html