合成開口モードでは動くものは観測できない。
衛星に比べて遅いP-1ではなおさらだ。
復数の観測点の比較で成り立つ合成開口モードで、
観測点間をP-1が移動中に対象が動けば比較の意味が無くなるからだ。

合成開口モードは動かない地形、構造物が対象となる。
地形には起伏があるので起伏の影の部分を合成開口モードで観測するには、
P-1は前にしか移動できないので、観測点は前方、直下、後方の観測点が必要になる。
前の3面レーダーでは、直下から少なくとも15度の範囲は観測できない。

合成開口モードで運用するには後方のレーダーが必須となる。