約100年ぶりに新種のサクラ発見 紀伊半島南部
3月13日 18時14分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180313/k10011363351000.html

和歌山県や三重県にまたがる紀伊半島南部で、およそ100年ぶりに新種のサクラが発見され、地元の地域の名前にちなんで
「クマノザクラ」と命名したと森林総合研究所などが発表しました。

バラ科のサクラ属にはソメイヨシノなど多くの栽培品種がありますが、野生種は国内では9種類しか確認されていません。

東京・八王子市の森林総合研究所多摩森林科学園などでは、国内のサクラの分類を進めていたところ、和歌山、三重、奈良の
3県にまたがる紀伊半島南部の東西60キロほどの範囲に、これまでに確認されたのとは異なるサクラが自生しているのを発見しました。

新たに見つかったサクラは、この地域に自生するヤマザクラなどと比べ、花が薄いピンク色を帯びていて、花序柄と呼ばれる
花がつく茎の部分が短く、開花の時期も早いことなどから新種と判明したということです。

国内で野生の新種のサクラが見つかるのは、1915年に発表された「オオシマザクラ」以来、103年ぶりで、森林総合研究所では
地元の地域の名前にちなんで「クマノザクラ」と命名したということです。

調査を行った森林総合研究所サクラ保全担当チームの勝木俊雄チーム長は「新たに見つかったサクラは真っ白でも濃いピンクでもない、
うっすらとした色合いが美しく、鑑賞価値も非常に高いと思う。野生のサクラに興味を持ってもらうきっかけになってくれれば」と話しています。
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へ〜、新種のサクラですか。これは珍しい。
「クマノザクラ」という名称もなかなか良い。