>>291
>「衛星なんぞ、固体ロケットに任せておけばいい」とあるし

でもそれは月狂いの技術開発部長の発言ですからな

1968年のこの推進本部での会議では、日本(そして宇宙開発推進本部)の宇宙計画の軸足を月と衛星のどちらに
するのかを模索していました

当然月狂いの技術開発部長は「米国に続いてソ連も月を目指しているのだから、日本も月を目指さないと世論が
我々を許さない」と月開発を主張

しかし衛星開発部の部長が「そんな事をしたら日本の組織規模では月探査以外の宇宙開発は殆ど何もできなく
なってしまうし、有人衛星計画にも支障が出る」
「しかも月ロケットの完成は10年から15年はかかるのだから、それよりも多用途に応用の利く衛星打ち上げ能力の
向上を目指すべきだ」と反論しました

それに対しての技術開発部長の発言が「衛星なんぞ、固体ロケットに任せておけばいい」なのだから、この場合
『日本初の人工衛星打ち上げ』の栄誉を東大宇宙研に譲るという意味ではなく、我々は月探査を最優先事項とし、
科学衛星の打ち上げとかは伸びしろの乏しい個体ロケットに固執する東大宇宙研に任せておけばいい・・ 
というニュアンスの発言ではないかと

そして書いていて気が付いたけど、衛星開発部部長はこの会議で「現在進行中の有人衛星計画」と言っていますが、
もし1968年のこの時点でまだ日本が人工衛星を打ち上げていないなら「現在進行中の人工衛星打ち上げ計画」と
言うだろうから、ここで有人衛星計画と言ったのなら、既に無人衛星打ち上げは成功している事を示唆しているかと