史実では日本最初(そして民生用食品としても初)のレトルト食品であるボンカレーが
発売されたのは1968年だけど、これも研究中の欧米の軍用レトルト食品を参考にして
開発された物だから、☆世界の大塚食品がレトルトカレーを使用品化できたとしても、
ほぼ一から開発しなければならないので、史実より確実に遅れていたでしょうな。

ちなみに開発自体は日本より先んじていた米国のレトルト食品も、いざ民生品を
販売してもロクに売れず、ボンカレーが大ヒットした日本の後塵を拝する事に。

日本の場合は初期のレトルト食品に付きまとう「袋の薬臭さ」をカレーのスパイスが
うまい具合に誤魔化してくれるし、米国では既に普及していた大型家庭用フリーザーも
日本では珍しかったので、常温長期保存が可能なボンカレーはたちまち人気を博しました。

逆に言えば大型家庭用フリーザーで大量の冷凍食品を保存可能な米国の家庭では、
常温保存できても薬臭いレトルト食品は需要が無かったという事ですが。