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見捨てられるか窮地に追い込まれるか

車のハンドブレーキを使って急なUターンをしたかのような、トランプ氏による北朝鮮政策の急転換は、
日本の安倍晋三首相にとって最悪のタイミングで起きた。

安倍首相は2016年11月に、大統領選に当選したばかりのトランプ氏と会談する初の外国首脳になるため、いち早く訪米した。
また、移り気で自己愛の強い米国の新指導者をより良く理解し、それに対応するため、外交的な準備を慎重に重ねてきた。

「トランプ・タワー」での会談成功から、トランプ大統領と特別な関係ができたと安倍氏が自信を持ったとしても当然だろう。
この自信は突然、煙のごとく消えてしまった。
安倍政権は、米朝首脳会談について米国から相談がなかったことに落胆しうろたえているだけでなく、2つのシナリオを非常に警戒している様子だ。