>>サーチ・アンド・デストロイ
全く役に立たないではないが、対叛乱戦において、そもそも戦略上敵を撃滅するより味方を増えることは重要だ。(警察の仕事は悪人を殺すだけではなく市民の信頼を勝ち取るの理屈)
アメリカの文化と伝統的軍事教育が敵を撃滅する戦略を強調し過ぎた結果、対叛乱戦争で苦戦になっている。
最近のアメリカ軍ドキュメンタリーを見る限り、訓練マニュアルは改善されたが、アメコミとハリウッドに育てられた若者たちはそれを理解するに時間が必要だ。

2000年代の報道を見返れば、アメリカ軍の中に対叛乱戦知識ある人は確かにあったが、マニュアルを読んだ後も上手く理解できない幹部が多かった。
あるいは受けた任務(地元有力者との付き合いなど)が以前受けた戦闘訓練とあまりにも食い違ったため、仕事を上手くできない幹部も多かった。
そのような人は大抵やっとそれらしい敵を見つけて、ドンパチできる時が生き生きになったのだ。
あれはあまりにもステレオタイプのアメリカ軍人像なので、資料を見た時失笑した。

逆に対ゲリラ戦のプロであるグリーンベレー達は民事作戦を良く理解しているため、あるドキュメンタリーの中、貧しい村にパトロールと初歩的な医療を提供する時、
、全員が気のいい兄ちゃんになったのだ。
グリーンベレーは当然ドンパチための訓練も受けたが、あのように役割と戦略を使い分けることが重要だ。

最近こそ2000年代ような大規模展開していないが、アメリカ軍が大隊以下規模の小部隊を各地域の安定化行動、地元軍隊の訓練や展開可能性ある紛争地域の事前偵察などに投入することが更に増えるため、
ドンパチ以外の仕事を上手くこなす能力がより重要になっているのだ。