中国国家主席の任期撤廃、独裁的リーダー求める世界的な潮流

 かつて先進国の多くの知識人や政治家は、国際貿易に参入する中国が民主主義体制を確立するのは必然だと考えていたが、今回こうした判断を中国共産党が下したことで、一党支配体制を続ける同国が民主主義体制を採用する可能性はさらに低くなった。
 こうした中国の動きは、個人の人権や法の支配、言論の自由に基づくリベラルな民主主義型の政治形態が支持を失う代わりに、より独裁主義的な政治形態に転向する国が増えてきているという世界的な潮流に合致する。
 英オックスフォード大学中国センター(China Centre at Oxford University)のジョージ・マグヌス(George Magnus)准教授は、
「今の私たちはリベラルな民主主義型の政治形態こそが標準的だと捉えがちだが、それは違う。人類史全体で見れば、民主主義の歴史は国際秩序の観点ではとても浅い」と指摘。
反自由主義な指導者を立てた政権は「私たちが慣れ親しんできたような民主主義型のシステムを受け入れない」と付け加えた。
 1990年代、フランシス・フクヤマ(Francis Fukuyama)氏をはじめとする知識人は、リベラルな民主主義と資本主義が共産主義や全体主義に対して優越する正当性を獲得し、
人類がついに「歴史の終焉(しゅうえん)」に到達したのではないかと問い掛けた。
 しかし20世紀の終わりを待たずして、専門家らは半独裁国家の台頭に警鐘を鳴らした。民主主義と独裁制の中間に位置しているのはトルコやロシアなどの国だ。
 中国は、政治的自由のある多元的社会を構築するという考えからは徹底的に距離を置いてきた。しかも急速に経済成長を遂げ、軍事力を拡大してきたことと相まって、反民主主義型の政体の見本としてその役割を果たしている

‪ttp://www.afpbb.com/articles/-/3167141?pid=19882718

んーこの民主主義の終焉感