フランス陸軍の歩兵連隊は、陸上自衛隊の普通科連隊同様、編制内に大隊を持たず、連隊が直接中隊を指揮するシステムを取っている
この編制を導入したのは、1950年代後半、フランス陸軍で天才的戦略家と言われていた、アントワーヌ・アルグー大佐であった
アルグー大佐はその後、61年に反ド・ゴール・クーデターを引き起こし、死刑判決を受けることになる
(後に終身刑に減刑、68年に恩赦で釈放)

他にも、独善的な性格など、問題の多い人物ではあったが、彼の導入したこのシステムは、実戦でも有効性が証明されたため、
その後、いくつかの修正を加えながら、現在でも、フランス陸軍の基本編制となっている
(なお、日仏両国とも、完全オリジナルではなく、1957年に米陸軍が考案した、ペントミック師団を、それぞれの国情に合わせて修正したもの)