小野寺防相、今回導入するE-2Dはイージス艦とデータリンク出来ると思い込んでいた…

小野寺防衛相のBSフジ「Primeニュース」(3/16)での発言が、防衛省・自衛隊で静かな波紋を呼んでいるようだ。

★IAMDとは何か。
小野寺防衛相の言葉を借りれば「例えばイージス艦だと、船で持っているレーダーで標的を見つけて撃つ、
これが基本になっているが、IAMDになると、例えば飛んでいるE-2D(早期警戒機)とか、地上配備の様々なレーダーとか、
イージス艦のレーダーとか、いろんなことが全部繋がって、別の航空機やレーダーで探知したものを、こちらにあるミサイル
発射装置から(迎撃ミサイルを)発射して撃ち落とす、非常により早く対応できるし、より効率的に対応できる。
だから、それはたくさん対応できる」ということになる。
(中略)
E-2Dがイージス艦の眼となれば、巡航ミサイルのように捕捉しにくい敵飛翔体も撃墜できる。
これはIAMDの一部で、NIFC-CA(海軍発達型火器管制ー対空)と呼ばれる米海軍が開発した手段だが、
実践するためには、E-2Dがイージス艦の眼となれるよう、捕捉した巡航ミサイルの飛跡をデータリンクでイージス艦につなぐ必要がある。
航空自衛隊は、すでにE-2Dを4機取得する経費を計上しているが、
海上自衛隊や米海軍のイージス艦とつなぐためのCECという仕組みを導入する計画はなかった。
米海軍は、山口県・岩国基地にCEC搭載のE-2D早期警戒機を配備しているが、空母艦載機であるため、
空母ロナルド・レーガンが日本から離れると、米海軍のE-2D早期警戒機は、激減、あるいはゼロになる可能性がある。
小野寺防衛相の発言の裏にはそうした危惧もあったのかもしれない。

ところが小野寺防衛相の発言後、23日、記者会見を行った航空自衛隊のトップ、丸茂吉成空幕長は
「4機のE-2Dについては、今のところ、いわゆるCECやNIFC-CAといったような形でのリンクは搭載していない。
また、そういった能力を付与することによって防空能力が上がるということは、一般的に公刊情報等でもいわれているところであるので、
現在CECの搭載について、検討中という状況」「大綱、中期防をこれから作っていく中で、幅広く色々なことを考えている中の一つ」と発言した。
https://www.houdoukyoku.jp/posts/28427

空自のトップが言ってるのがみそ。