>>410
小火器が制式化される前の性能試験は、試作銃を使って行われるわけだよね。

この仕様書には、こう書かれてる。

「3.1.1 射撃試験
射撃試験は,付表2による。信頼性試験は,調達要領指定書で指示した場合のみ当該契約分について1丁を実施し,実施した銃は納入数量外とする。
なお,発射速度及び初速の測定は,初回契約のみ実施するものとする。」

「初回契約のみ実施する」というのは、制式化されて、量産した小銃の最初の納入時にのみ実施するという意味じゃないかな。つまり、量産銃の試験内容は、この仕様書の内容が全てということのはず。

試作銃の製作は、技術者かベテラン工員が、じっくり時間をかけて行うんでない?
量産銃は、一般工員が時間の制約の中で行うのだから、試作銃と同等の品質があるとは限らない。

試作銃の試験で、銃身命数を判定できる射撃試験を行っていたとしても、量産銃の銃身の耐腐食性処理が同等の品質を持っているとは限らないよね。

この仕様書にある、量産銃の試験内容では、銃身のライフリングの耐久性(銃身命数)については判定できないと思うのだけども。

それを判定する試験は、簡単に実施できるのでないかな。耐久試験での一定回数の発射後に、十発を発射して、グルーピングを見ればいいんだから。