続き

米国空軍は1980年代に最初のステルス機F-117を配備してイラク戦争に使用して以来、B-2爆撃機や最新のF-22戦争機など一連のステルス機を整備し、圧倒的な空軍力を誇ってきたが、
量子レーダー技術をロシア、中国が開発したことやチェコの研究グループが開発した「パッシブ検出技術」(注1)によって、ステルス機能を無力化されつつある。このことで米国空軍のステルス戦法に脆弱性をもたらし抑止力に影響を与える結果につながっている。

(注1)複数のレーダー照射やテレビ、ラジオ波の反射を複合的に利用して位置情報を得る技術。

中国は世界に先駆けて量子暗号衛星を打ち上げていることからわかるように、量子計算機、量子暗号研究の先端にいることは事実である。
米国(日本)のステルス機が無力化すれば、もともとステルス機能と代償となっている運動能力の欠如によって、東アジアの制空権を失うことになるかもしれない。

ステルス機は探知されないことを前提として運動性能や最高速度に制限があるので、ステルス機能が無力すれば旧世代の戦闘機(例えばF-15など)に簡単に撃墜される恐れがある。